5月10日、カンダル州カンソクケイ地区サリカケオ区タスコール村の葬儀でライスワインを飲んだ参加者11人が死亡した。同事件は地区当局によれば、約20人の葬儀参加者の村人が屋台で購入したライスワインを葬式の最中に飲み始め、11人が死亡したもので、当局は既にCovid-19感染のアルコールの販売とその消費の禁止を発表していたが、これらの人々は指示に従わなかったという。
事件後、当局が村の約20の屋台からすべてのワインのサンプルを収集し、ワインに過剰なメタノールが含まれていることを発見した、という。ライスワインとは、昔からカンボジアの村々で作られている自家製のどぶろくで冠婚葬祭の折りに飲まれるが、毎年のようにメタノール過剰で死者がでている。当局は注意を促しているが、規制自体が一過性でこうした事件を防げない。今回の事件、死亡者以外も飲んだ参加者は腹痛で苦しみぬいたに違いない。昭和の20年代にも日本で禁止されているにも関わらず、どぶろくが農民たちの間で作られ、中毒事件が起きている。