2019年にロン島に滞在中に行へ不明となり後にタイ湾で死体で発見された英国人のバックパッカー:アメリア・バンブリッジさん(21歳)の死について、英国メディア:デイリー・ミラーは「薬物が盛られていた」と報道した。彼女の遺体は、彼女のバックがあったポリスビーチの岩礁から50㌔m以上離れたタイ領海のタイ湾上で1週間以上経った後に発見された。
同紙よると、英国での毒物学テストにより彼女の死体より楽物:the date-rape drug GHB とMDMA and MDAが検出され、彼女が死ぬ前に「(薬物)を盛られた」疑いが出て来た。彼女の家族によれば、アメリアさんは、「服用していなかった。」と主張している。
英国の警察の報道官は、「彼女の家族は、彼女の死後に得られたサンプルを家族に提供されることを要求しました。家族を支援するために毒物学試験に資金を提供したサセックス警察の助けを借りて、サンプルが検査され、MDMA、MDA、GHBの存在が明らかになりました。」という。
既に、検査の結果が数ヶ月前にカンボジアの警察に送られたが、アメリアの家族はカンボジアの警察から返事を得ていない。
ロン島のポリスビーチ ドラッグとセックスパーティーが開かれる場所
一方、カンボジアの警察当局は、「アメリアの家族から書類を受け取っておらず、コメントを控える」と述べている。2019年、英国のバックパッカーとして観光客で訪れたアメリアバンブリッジ(21歳)がポリスビーチでの第1夜の後に行方不明になった時、ポリスビーチの名称は悪名高いビーチと知られた。それは、ドラッグとセックスパーティーが開かれる場所である、と。
既に2010年代初め、ロン島に観光として渡ったのはよりワイルドな南国のビーチに渡ったのは、欧米系のバックパッカーであった。最初はシハヌークビルから渡航に2時間かかる漁船利用の定期船であった。やがてそうした客を目当てにバンガロータイプの宿泊所が立地し、スピードボートが就航すると欧米系客に混じってアジア系若者も続々と渡り、2015年頃からカンボジア人の行楽客もロン島を目指すようになり、近年は中国人客がそれを追う。当然、欧米系から始まって碌でもない奴が碌でもない噂を耳に続々と渡っていった。
夜な夜な欧米系若者のパーティー、悪名高さはここ10年高まるばかり
既にロン島のポリスビーチは夜な夜な欧米系若者のパーティーが開かれることは知られていた。そこでは違法薬物の使用されていることは公然の秘密である。それに惹かれて不良外国人やアバンチュールを求める外国人女性、それに取り入り手引きする地元カンボジア人がいり混じるパーティーの場となっており、時々違法薬物で警察の手が入っていたが、何しろ沖合の島で常駐する警察官も数人で数年前のことである。その種の悪名高いことを目的としないものはロン島の定期船の停泊する桟橋からかなり離れたところに宿泊するのは、観光客では常識であった。
カンボジア側の本音 ドラッグ、セックスパーティーに参加したのだから
自己責任、迷惑な事だ!
今回、英国メディアが伝えた薬物絡みの事件で死ということだが、カンボジア側からすれば正直、迷惑な話であろう。21歳の大人女子が敢えてここ10年、ドラッグ・セックスパーティーに参加したのだから、家族の言うドラッグの常習性がなくとも、自己責任は大きい、というのがカンボジア側の本音であろう。ロン島の定期船桟橋付近の俗化と喧騒は、まっとうな観光客も避けるというのは何も2019年に始まったことではない。さらに、言えばロン島のスピードボードから宿泊施設、海のレジャーの経営を牛耳っているのはバックパッカー上がりの欧米人であり、従業員も欧米人である。
既に事件性なしで捜査を終えていた
死体で見つかったアメリア・バンブリッジさん(21歳)、気の毒がことだが、当夜のパーティーで目撃者もいない、という不審な点は、ずさんな捜査をうかがわせる。だが、島に来た不良外国人のパーティー、カンボジア人の外国人に取り入ようとすカンボジア人だから、碌な供述も得られない。始めは行方不明事件で始まったから、死体が発見された頃は観光客でもあるパーティー参加者たちの多くが島を去っていた。死体に外傷がない事から「事件性無し」で捜査を終えたのだろう。
*掲載画像:死体で発見されたアメリアさん。その後彼女の家族も一緒に地元警察と捜査した。 画像:2019年 地元メディアより