絶滅危惧種の「毛鼻カワウソ」が 4 つの州で発見される

公園に緑陰がすくないプノンペン、蝶々を見かけない

日本の身近な動物種でわずか100年余で絶滅したものといえば、二ホンオオカミ、二ホンカワウソである。特にカワウソは50年ほど前まで四国の山間部の河川での目撃情報もあったが、幻のカワウソのまま絶滅したとされている。オオカミはさらに先に絶滅している。プノンペンに住んでいると野鳥と猫のような大きさドブネズミ、ヤモリ、トッカエはよく見かけるが、日本の都市部の公園ではごく普通に見かける蝶々を見かけることがない。

これは都心部に公園はあってもワットプノンを除いて、全く森がない公園であり、家々の樹木が少なく、あっても鉢植え樹木でその種類も偏っている。おそらく蝶々が卵を植え付ける、食用となる樹木が極端に少ないのであろう。

かつて同じフランスの植民地であったベトナムのホーチミンに往くと、都心部に大きな公園があり、そのほとんどは鬱蒼たる樹木茂り、日中でも緑陰の憩う人々を多く見かけるが、プノンペンはどうであろう。ワットプノンの公園を除いて、緑陰すらない。ベトナムには、中国の影響を受けて庭園文化があるが、カンボジア以西にそもそも庭園造りという伝統文化はないように思える。

このほど、世界で最も希少絶滅危惧種でカワウソ種の一つ毛鼻カワウソ (Lutra sumatrana) が、カンボジアの 4 つの州で発見された。

絶滅が心配されていたカワウソの一種の生息を確認

これまでの研究によると、毛むくじゃらの鼻のカワウソは、バッタンバン州Prek Pak Kantel 、コンポントム州Boeung Chhmar、モンドリキリ州、および ココン州Sre Ambel 地区 周辺の沿岸地域で発見されている。同種は、IUCN リストで絶滅危惧種に指定されています。特にコ・コン州は長く密猟地帯として知られ、どうかカワウソの生息地が人間によって侵されないことが、望まれる。クラチェ州の有名な河イルカは、内戦期以降に人間による密猟といじめが原因で保護に乗り出した頃は、150頭ほどだが、今は80頭前後に減少し、クラチェのメコン川上流のストゥントレイン州では、2022年についに最後1頭が死に、絶滅した。今世紀初めには、河岸からイルカの跳躍が見られたものだった。

カワウソ生息地はトンレサップ湖周辺部の湿地帯やココンやモンドリキリの野生の森の水辺である。

カンボジアでは希少種や絶滅危惧種の保護活動が続けられており、野生動物の消費や捕獲を防ぎ、思いとどまらせるキャンペーンが行われています。政府はまた、野生種の保護を強化するためのゼロ トラッピング キャンペーンも行っています。

掲載写真:Khmer Times

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