経済財政省は、「中国政府がカンボジアへの融資を停止したとする報道」を否定した。
これは、日本でも報道された米国のロイター報道に関するものである。
下の記事をご参照ください。
経済財政省・報道官:ミース・ソクセンサン氏は15日(日)、この主張を否定するビデオを公開した。
同氏は、カンボジアと中国の関係は依然として強固であり、投資、協力、既存のさまざまな協定を通じてさらに緊密化していると述べた。
「両国間では、協力と無償資金協力協定の枠組み内で検討し、署名する必要がある多くのプロジェクトが進行中であることを明確にしておきたい。」
「これには、我々が共同で進める予定のいくつかの譲許的融資プロジェクトが含まれます。したがって、中国が融資を停止したという情報が出回っていますが、それは誤解を招くものだと私は思います。」
「この主張は、近い将来に具体的な合意に達するために経済的、社会的影響を評価している実行可能性調査段階のプロジェクトに関するものです。現段階でこれらのプロジェクトが融資を受けることができないと報告するのは誤りです。」
同氏は、カンボジアは中国と特別な関係にあるとし、これはフン・セン上院議長やプラック・ソコン外相などの高官や、中国外相がカンボジアを訪問したことからも明らかだと述べた。
同氏は、多くの投資家がカンボジアへの投資機会を探るために来訪し、フン・マネ首相に表敬訪問したとも付け加えた。
以上がロイター電を各国が報道しているが、ロイター電の報道への具体的な否定になっているかどうかは、ロイター電の報道と比較して読めばおのずとわかる。問題はロイター電が1-9月という時期を限って中国の融資を報じているもので、それ以前の融資で行われている事業についてはなく、またロイター電が挙げている「カンボジアではインフラ事業が相次ぎ失敗」について具体的な事業に触れていないことも憶測を生み、さらにカンボジア側もロイター電のこの部分には全く触れていない。
掲載写真:カンボジア財務大臣