米国から770人のカンボジア人を強制送還

少なくとも774人の米国人追放者がカンボジアに送還された」と、外務省の報道官:コイ・クオンは述べた。「ちなみに昨年25人の帰還者がカンボジアに強制送還された」とも述べている。

6 月 1 日、カンボジアを訪問した米国国務副長官:ウェンディ シャーマン氏とフン セン首相は会談し、「米国で犯罪を犯したカンボジア人の現在進行中の本国送還」についても話しあっている。

1975 年から 2000 年の間に、米国は、戦争によって家を追われたカンボジア人145,000 人の難民としてを受け入れた。その後、米国は、2002 年に両国政府間で締結された協定に基づいて、犯罪で有罪判決を受けた多くの人々を国外退去させ始めた。

米国西海岸に多く住む、カンボジア難民だがその子弟が米国国内で犯罪に手を染める者が多く、毎年、何十人単位で逮捕されている。要は、難民で渡ったカンボジア人よりも多感なその子供たちの犯罪発生率が高いのである。要は米国になじめない(特に言語力)ため、下層に位置づけられるしかない境遇である。770人ものカンボジア人が強制送還で迎えるカンボジアだが、その内の何人かは米国型凶悪犯に変わる可能性を危惧する者はいるであろう(これは、差別ではなく人の本性に根付いた思考である)。

同じことは、日本でも言える。神奈川の暴走族に中国から帰国した残留孤児たちの子弟から走るものもいた。1999年に神奈川県のある街で小学校体育館を借りたカンボジア正月の集いに招かれて参加したことがあるが、何人かの若者はそれなりの格好であったし、体育館の入り口付近はゴミの投げ捨て散乱状態である。「変わんねーな。この学校の教頭さんも大変だ!」と思ったものだ。入管法の改定が問題になっているが、こうした実態も加味していかないと行政の不作為の片手落ちになる。入管職員を非難するだけでは、何等問題解決にはつながらない。

掲載写真:イメージ 米国刑務所からの出所。

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