第1四半期の交通事故636件、労働者の17人が死亡、679人が重軽傷

国家社会保障基金(NSSF)は、2023年第1四半期の時点でカンボジア全土で679人の工場労働者が重軽傷を負い、17人の工場労働者が通勤中に死亡したことを確認した。

同NSSF副事務局長兼労働者交通安全作業部会会長:ヘン・ソファナリット氏は先週、「交通事故は毎日発生しており、政府も懸念し​​ている。特にトラックやその他の輸送手段で職場に往復する労働者が関わる交通事故が発生している」と述べた。 

同氏は、労働者のための交通安全ワーキンググループの報告書によると、「2023年第1四半期には636件の交通事故が発生し、696人の労働者が関与し、17人が死亡、200人が重傷、479人が軽傷を負った」と付け加えた。

また同氏は、交通事故は死、怪我、障害を引き起こすだけでなく、家族の経済や国家経済に影響を及ぼす悲劇を生み出す隠れた殺人者であると述べた。

「この深刻な課題は、どの省庁、機関、部門だけでも予防したり、軽減したり、解消したりすることはできませんが、労働者が巻き込まれる交通事故を減らすために協力しなければなりません」と同氏は述べた。

「交通事故を防ぐため、ソファナリス氏は労働者を輸送するトラック運転手に、より安全な輸送を提供するためにバスや乗用車に乗り換える」よう促している。

同氏はまた、「ドライバーに対し、従業員を職場まで送迎する前に車両をメンテナンスし、技術仕様が満たされていることを確認する」よう指示した。同氏は、4月以来、労働者保護のための交通安全対策委員会が4,196の工場の58万人の労働者に交通事故の影響に関する情報を提供し、1万8,180人の運転手を教育した」と付け加えた。

確かに、国道4号線のコンポンスプ―州経済特区付近など、通勤用軽トラックの荷台に工場労働者を載せる車を多数見かける。先ずは、労働者の安全確保のための車両のマイクロバス等の調達この国特有の交通法規遵守のために運転手への研修教育を法的に企業の責任にしなけば、安価な労働力のために交通事故が減るとは思えない。官主導の工場労働者の交通事故防止が早急に求められる。

現在の工場労働者の通勤風景は、歌曲「ドナ、ドナ、ドナ、」の屠殺のために市場に引かれる牛の姿のようである。

掲載写真:イメージ Khmer Time

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