第1次世界大戦の戦没カンボジア人兵士追悼碑を再建 ポルポト時代に破壊

7月14日、フン・セン首相は、第一次世界大戦(1914~1918年)中に戦死したカンボジア出身の兵士の追悼記念碑の落成式を主宰した。
駐カンボジアフランス大使のジャック・ペレ氏や国内外の参加者もこのイベントに出席したという。フン・セン首相は、この記念碑の落成式がフランス国民祭典またはフランス革命記念日と重なったと指摘し、フランスに祝意を表明した。

「カンボジアとフランスの間のこの記念碑の落成は、若い世代にとって平和の価値を永遠に認識することである。我々は団結を維持するために団結しており、これによりカンボジアとフランスの協力はさらに深まるだろう」と首相は述べた。

同首相は、この新しい追悼碑がプノンペン市当局に引き渡され、在カンボジアフランス大使館が戦死した兵士の追悼式を行うことを許可されていると発表した。

フランス大使:ジャック・ペレ氏は、オリジナルの記念碑は1925年に建てられ、民主カンプチア政権下の1975年に破壊されたと指摘した。

この記念碑は、「カンボジアとフランスの友好の象徴として、特に第一次世界大戦中にフランス軍を支援した(事実は強制徴収)カンボジア兵士を讃えるために再建されました」と述べているが、カンボジアの地がフランスの植民地であった時代にフランスよって兵力増強のために徴集され、戦場に送られたに過ぎない。これは主権を失い、外国の植民地となった民族の辿る運命で、ポル・ポト派政権がフランスの建立した記念碑を破壊するのも頷ける。彼等はカンボジアにとって負の歴史遺産と見たのだろう。

新たに独立国カンボジアがフランスの要請を受け、対等の立場で戦没兵士を慰霊する碑を建立したこととは、少し意味が違う。

なおこの慰霊碑の建設には 163 日を要し、完成した建物の高さは 12.3 メートルです。

掲載写真:Khmer Time

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