カンダル州裁判所は、麻薬犯罪や違法賭博を取り締まらず、捜査の詳細を漏らす見返りに犯罪者集団から賄賂を受け取ったとして、憲兵の幹部2人を起訴し、投獄した。
2人の警官は、タケオ州の麻薬対策憲兵事務所長を務めるタケオ州憲兵副司令官のンゲス・チャンティ大佐と、タケオ州麻薬対策憲兵事務所の補佐を務める麻薬対策軍将校のシン・ソバンナリス大尉であることが判明した。
2人は賄賂の受け取りと職権乱用の罪で起訴され、有罪となればそれぞれ5年から10年の懲役刑が科せられることになり、州裁判所の捜査判事によって公判前に拘留されている。
国家憲兵の報道官、エン・ヒ准将は、昨年11月初旬、国家憲兵がカンダル州憲兵と協力し、同州アリー・クサト市で起きた殺人事件を捜査していたと述べた。捜査中、軍警察は、アリー・クサト市で被害者を殴打して殺害し逃走したとされる麻薬密売容疑者4人を逮捕した。
4人の容疑者は州裁判所により起訴され、公判前拘留された。
「国家憲兵は容疑者に対する捜査と尋問に基づき、憲兵3人が容疑者の活動に関与していたことを突き止めたが、介入はしていかった」とハイ准将は述べた。
ヒ准将は、容疑者3名をタケオ州で勤務するンゲス・チャンティ大佐、シン・ソバンナリス大尉、ルイ・サロム少尉と特定した。
証拠と容疑者3人の自白に基づき、チャンシー大佐とソバンナリス大尉が麻薬犯罪や違法賭博を取り締まらず、捜査の詳細を明かさない見返りに、犯罪者らから賄賂を受け取っていたことが明らかになった。
警察はまた、サロム少尉が事件に関与しておらず、職務を遂行していただけだったことも確認している。
掲載写真:カンダル州警察の提供