汚職対策No.2が、チャナ事件に関連した汚職で停職

汚職対策ユニット(ACU)の懲戒委員会は11日(月)、同ACU副会長(No.2)のショーン・ボラス氏を停職処分にした。

調査の結果、同氏がコンポントム州とシェムリアップ州で数千人の被害者と数百万ドルが関わった元実業家レン・チャナ氏の大規模詐欺事件に関与していたことが判明したためである。

先に麻薬対策ユニットのNo.2が摘発・解職され、という失態が公になり、首相自らが再三の指示にも関わらず、こうした事態が続くから政府高官に染み付いた汚職体質で、麻薬撲滅も汚職自体の不正が絶滅困難であることは、カンボジア人国民の常識に近い。

こうした腐敗体質から国際的犯罪組織(マフィア)」がカンボジアを目指し、詐欺拠点とし、何度にもわたって摘発するが、捕まるのマフィアの下っ端要員さけで首謀者はおろか犯罪拠点の幹部すら逃亡するというあり様が続いている。摘発以前に捜査情報が事前に漏れていると考えるのが当然である。

ACUの広報担当ソイ・ビチェトル氏は昨日、内部調査員がボラス氏とチャナ事件との関連を示す証拠を発見したため、同氏は停職処分になったと述べた。

しかし、捜査が継続中であるため、ACUの内部調査チームはまだこの事件に関する完全な声明を発表していないと彼は述べた。

「汚職犯罪を犯した個人に対しては、法的措置をとるために裁判所に訴訟を起こします」とヴィチェトル氏は述べた。

「しかし、この事件については捜査が完了しておらず、これ以上のコメントはできません。」

ACUのオム・イェンティエン会長が月曜日に出した指示によると、ボラス氏は月曜日に職務を停止された。

7月3日のACUの報告によれば、チャナの大規模詐欺行為に関連して、ボラト氏と国防省次官のサル・タヴィ中将に対する捜査が開始されたという。

ブリリアント・シティ・ワールド社の元CEOであるチャンナ氏とその仲間は、刑法に基づく加重情状を伴う詐欺、マネーロンダリングおよび資金提供防止法に基づくマネーロンダリング、そして流通性証券および支払取引法に基づく不渡り小切手発行の罪で起訴された。

彼女の投資計画により何千人もの投資家が一文無しになった後、彼らは昨年シェムリアップ州警察に逮捕された。

逮捕は、同社の投資計画に騙されたとしてシェムリアップで数百人が抗議活動を行った後に行われた。

掲載写真:国家警察

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