昨日(25日)、本サイトの投稿記事でプノンペンの水不足事情についての記事を掲載しましたが、プノンペン水道局の「理解と寛容」を求める通知は、実際に断水された地域では水道局の通知は「アリバイ通知」のように受け取られているようである。事実、断水地域の住民の不満は嵩じている。
*下の記事を参考にしてください。
昨日(25日)、プノンペン都チョーク ヴァ 1区ボレイ ピホップ スメイの住民が、現在の給水問題を緩和するために、給水車の出動を待ち、水の配給を受けている。住民は断水による水不足で数日分の水に 30,000 リエルから 40,000 リエルを支払わなければならないという事実に直面し、苦情を訴えている。
プノンペン水道公社によると、2023 年には飲料水の需要が 1 日あたり 89 万立方メートル以上増加する一方、プノンペン水道公社の実際の水生産能力は 1 日あたり約 64 万立方メートルにすぎません。
これは、プノンペン水道局が 1 日あたり 250,000 立方メートルの水供給を欠いていることを意味します。プノンペン水道局は、2023 年 5 月の初めまでに、新しい浄水場が 1 日あたりさらに 200,000 立方メートルのきれいな水を生成し、配給することを望んでいます。
例年、5月の半ばに雨季が始まるが、新工場の稼働が5月までというのは、「まさか、雨季の始まりまで待てということはあるまい」と思うが、いずれにせよ、これからカンボジア新年(クメール正月)前後の酷暑をどう過ごすか、というのは深刻な問題である。水不足については2月初めから苦情が水道局に届いているにも関わらず、実際に水道局が声明という形で動いたの数日前であり、誰もが気づくことは行政の怠慢である。
今はプノンペン郊外での水不足であるが、この国の電気や水の事情を知っている人は気づいていることであろう。かつて5~7年前まで乾季の3~5月の<暑季>には耐え難い計画停電の頻発である。それも富裕層の多い地区には停電は無く一般庶民の地域は停電が頻発する不通知の計画停電であった。この露骨な差別には憤る人々が多かった。
今度の水不足は、水道局の供給能力が需要に対し絶対的に下回るいうことから来ている。そして2月初めからプノンペン郊外の地域住民から苦情が殺到し始めたという。これに誰もが疑念を持つことは、「断水も計画的断水ではないのか」である。かつての計画停電は、一般住民(要は一般から貧困層)の多い地域に停電が多く、それも長時間に渡るということがあった。同じことが水道局によって行われていないか、ということである。これでは、断水地域の住民はたまったもんじゃない。こうした疑念が拡がれば、今度はプノンペンの都心部とて不平等の声に押されて、断水は免れない。以前からプノンペンの中~高級ホテルやレストランではディーゼル発電機を備えるのは、当たりまえのことだった。今度は、水の心配である。
掲載画像:Khmer Time