有効期限が切れたIDカードの所有者は 7 月の投票可能
カンボジア政府は、7月23日の国政選挙での投票に期限切れのIDカードを使用することを許可するという政令を発行した。フン・セン首相が21日(水)署名した政令では、昨年と今年でIDカードの有効期限が切れた人は、選挙結果が発表されるまで既存のIDカードを使用することが認められることになった。
この政令は、70万人以上が期限切れのカンボジアの身分証明書(IDカード)を保有しており、誰もが国政選挙に参加できるようにするには、重複して発行するか新しいカードを発行する必要があると内務省当局者が報告したことを受けて発令された。
内務省は昨年11月、交換用の身分証明書を発行するクメール国籍身分証明書キャンペーンを開始した。これは7月15日に正式に終了する予定だ。
同キャンペーンは、国民が選挙に参加する完全な権利と自由を享受できるようにするとともに、責任ある市民権の義務を履行できるようにすることを目的としている。
国家選挙委員会(NEC)・報道官:ハン・プテア氏は21日、有効期限が切れたIDカードを持っているが、内務省身分総局に新しいIDカードを申請していない人々にとっては朗報であると述べた。
「有効期限が切れた身分証明書を持っている人でも、次の国選挙で投票することができます。しかし、IDカードを紛失した国民は、自分のコミューン内に明日(今日)から開設される投票所に行って、証明書または身分証明書を申請しなければならない」と同氏は述べた。また、「IDカードの有効期限が切れた国民や、まだ投票所に登録していないために書類を申請しなければならない国民の数は分からない」と同氏は述べている。
この記事では触れていないが、IDカードを発行してもらうのに自治体によって手間がかかることや不明朗な金銭を要求されるといったカンボジア人のいう噂である。こうしたことで端からIDカードを取得しない人がいるという現実である。こうした人は、当然、就職での適正な労働環境が整備されていない職場であったり、政府からの保護が受けられないうことが生じている。
掲載写真:Khmer Time
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