日本政府は、「2025年までに地雷をなくす」というカンボジアの目標達成を支援するため、カンボジア地雷対策・被害者支援局(CMAA)に地雷除去設備を贈与した。
リー・トゥク上級大臣兼CMAA第一副会長は9月5日、「国家地雷対策戦略2018~2025」の確実な実施をするためにすべての装備が使用されると述べた。「カンボジア王立政府、カンボジア国民、そしてCMAA会長でもあるフン・マネ首相を代表して、日本政府と国民による寛大な支援に心から感謝の意を表したいと思います。」と同副会長は述べている。
日本政府は、「23 台の自動車とスペアパーツ、37 台のオートバイとスペアパーツ、54 台の GPS デバイス、30 個の個人用保護具セット、30 台の地雷探知機、および 75 台のラップトップ」を贈った。
同副会長は、「カンボジアの地雷除去活動は、この地雷除去設備を含め、何度も日本から支援を受けてきたと付け加えた。1994年から2022年まで、日本はCMACに直接資金の形で2億ドル以上を拠出し、日本のNGOを通じてCMACに資金を提供し、設備やコンサルティングを受けた。」とも述べている
また、同副会長にると、過去30年間で2,761平方キロメートルにわたる地域が開拓され、犠牲者の数は1996年の4,320人から過去10年間で年間平均100人未満にさらに減少し、2022年の犠牲者はわずか41人にとどまったと述べた。
既に30年間弱の時が経過しているが、一度撒かれてた地雷の撤去には膨大な時間と費用が掛かることが解る。そして今なお、地雷被害者が出ていることに改めて驚く。
掲載写真:日本政府からの贈与に立ち会う上野篤駐カンボジア日本大使 Khmer Times