日本と東南アジア諸国連合(ASEAN)の外相は5日(木曜日)、インド太平洋地域の海洋安全保障を促進するために協力することを約束した。
日本の外相 対中国への牽制
日本の外務省によると、プノンペンでの ASEAN 諸国との会談で、林義正外務大臣は、東シナ海と南シナ海で武力による一方的な現状変更の試みに「強い反対」を表明した。
同省は、ナンシー・ペロシ下院議長による今週初めの民主的な台湾への訪問については、閣僚が台湾をめぐる中国と米国の間の緊張について話し合ったかどうかについては言及しなかった。
この地域での影響力を拡大しようとする中国の試みは、東シナ海の島々に対する日本への脅威として、尖閣諸島周辺の水域に公式の船舶を派遣するなど監視を強めている。北京はまた、中国が一部の ASEAN 加盟国と領有権を主張する戦略的水路である南シナ海の係争地域を軍事化している。さらに会談で林外相は、「自由で開かれたインド太平洋を達成するための協力を強化」するようASEAN諸国に呼びかけた。このビジョンは、日米が力や強制ではなく法の支配に基づいて提唱してきたビジョンであるという。またこの地域の平和、自由、繁栄を維持することを目的としたイニシアチブであり、インド太平洋に関するASEANの展望を実現するための10のメンバーグループの努力を支持することと言明した。
ミャンマーへのASEANの取り組みを支持
さらに林外相は、「クーデターが発生したミャンマーの危機に対処するという ASEAN のコミットメントへの支持を表明する一方で、最近の軍事政権による民主化活動家の処刑を深く遺憾に思っている」と述べた。
閣僚は、ASEAN加盟国のCovid-19後の経済回復を促進するための調整を継続することを確認している。
掲載写真:Khmer Times