日本の日・カ間防衛協力の支持表明は表向きー本題はフンマネ氏の訪日招待ー

駐カンボジア日本大使は、防衛分野における二国間協力を引き続き支援することへのコミットメントを表明した。

在カンボジア日本大使:三上正博氏は、1月25日朝、カンボジア軍(RCAF)本部でフン・マネット中将と会談し、発言した。 関係者によると、会議の主な目的は、フン・マネット中将の日本訪問への日本からの招待について話し合うことでした。Khmer Timesは同会談を「日本大使は、カンボジアと日本の間の防衛協力への支持を表明」という見出しだが、どうも見出し自体が記事内容の一部切取りである。

同会談中、日本大使は、防衛関係を含むあらゆる分野におけるカンボジアと日本の協力について話し合ったという。三上大使はまた、ミャンマーの緊張を改善するためのフン・セン首相のイニシアチブに感謝の意を表した。大使はまた、日本が2022年にカンボジアがASEAN議長国としての役割を果たすことを支援する用意があることを強調した。

上記の黒太字は、カンボジアは政府に関する批判については、実に敏感に反応する。国内はともあれ、対外関係もKhmer Timesのような政府広報メディアー中国の環境時報(人民日報海外版)ほど露骨ではないがーは、フンセン首相の議長国の立場を利用したミャンマー訪問など、その実ASEAN内部の国々から批判され、なかにはASEANの亀裂はフンセン外交にあり、とまで言われ、海外では報道されているが、そのことにいっさい触れず、○○国が支持しているといった記事をいくつもの載せているが外交儀礼以上のものはない。カンボジア国会がASEAN人権担当を非難する決議など、敏感なもでの反応一つである。返って対ミャンマー外交は突出感だけが浮き上がり、孤立感は否めない。。それに上記の黒太字の日本のスタンスから考えれば、日本の一大使に過ぎない在カンボジア日本大使が本国のスタンス以上のことを言うはずがなく、外交辞令に過ぎない、Khmer Timesが報じるような日本のスタンスならミャンマー国民から反感は直ちに日本に向かうであろう。

報道によれば「フン・マネット中将の日本訪問への日本からの招待」は、日本政府がフンセン首相の後継者に指名されたフンマネ氏に卑俗に言えば、日本が次期政権に向けて「粉を付けた(マウント)」とということに過ぎない。

一大使に過ぎない者が本国のスタンス以上のことを言えるはずがない

日本の外交の基本的なスタンスは現状追認であり、それがミャンマーに関してできないのは、明らかに軍部政権が国民から浮いた存在であるという現状分析から来ているに過ぎない

今回の会談、防衛協力は従来通りで重要なのはフンマネ氏の日本招待であろう。カンボジア側からすれば、後継者フンマネ氏が日本から「お墨付き」を得たというメリットがある。日本の外交は、対外的に米国のように「民主主義国のリーダー」を名乗れるようなスタンスをとったことは一度もないというのは海外では常識的な見方である。

なお、フン・マネット中将は、カンボジアとの良好な関係と二国間協力を維持してくれた日本政府と国民に感謝の意を示したという。

掲載写真:三上大使とフンセン首相後継者:フンマネ氏との会談 掲載写真:Khmer Times

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