日本は、カンボジアと日本の二国間協力を強化・拡大するため、2024年末に予定されているカンボジア・ラオス・ベトナム(CLV)軍事演習に自国の自衛隊が参加する可能性を検討するようカンボジアに要請した。
この提案は、7月5日(月)にプノンペンの国防省で行われたカンボジアのティー・セイハ副首相兼国防大臣と日本の木原稔防衛大臣との作業会議でなされた。
カンボジアと日本の防衛協力に関する協議の中で、両国防大臣は災害救援訓練を組織することに合意し、日本側はカンボジアの将校を日本における災害救援訓練の視察に招待している。
同会談で日本側は、カンボジア側に対し、2024年末に王国が開催する上記のCLV軍事演習に自衛隊が参加する可能性を検討するよう求めたという。
二国間協力の枠組みの中で、双方はそれぞれの武官の相互交換に合意し、カンボジアは2025年に日本の武官を同国に迎え、カンボジアは同等の武官を日本に派遣することになったという。フン・マネ首相は、カンボジアの和平プロセスと社会経済発展に対する日本政府と国民の支援に感謝し、防衛分野における協力を高く評価していると述べた。
木原稔外相とフン・マネ首相は、陸海空軍の枠組みの中で防衛分野における協力をさらに強化・拡大することについて引き続き協議した。これらの協力は、相互訪問、地雷除去訓練、共同災害救援訓練に重点が置かれる。
これは、日本が軍事部門とはいえ、平和的な関りの分野に限ったものであるが、中国のカンボジア進出を意識した日本のカンボジアへのプレゼンス強化の一環である。
掲載写真:カンボジア国防省の提供