日本 カンボジア、ラオス、ツバルと会談、ウクライナに対する連携を確認

岸田文雄首相は23日、熊本市で開かれた「第4回アジア・太平洋水サミット」に合わせて来日したカンボジア、ラオス、ツバル各国の首脳とそれぞれ会談した。ウクライナ侵攻を続けるロシアや、ミサイル発射を繰り返す北朝鮮への対応を巡り連携を確認した。

カンボジアのフン・セン首相との会談で、岸田首相は「力による一方的な現状変更の試みは、世界中どこでも絶対に許されない」と強調。フン・セン氏は「多くの市民の命が奪われることは、あってはならない」と応じた。

岸田首相はカンボジアと安全保障分野での相互の協力深化に向け、防衛省制服組トップの山崎幸二統合幕僚長が週明けにカンボジアを訪れると伝えた。

また岸田文雄とツバルのカウセア・ナタノは、中国とツバルとともに南太平洋に位置するソロモン諸島との間の安全保障協定の最近の締結に対する懸念を表明し、自由で開かれたインド太平洋地域の実現に向けた緊密な協力を確認した。岸田文雄首相は首脳会談後、記者団に対し、「太平洋諸島地域における中国の動きについて意見交換を行った」と述べた。日本は「(中国の動きを)関心を持って注意深く見守っている」と述べた。

日本・カンボジア、二国間関係を新たな段階に引き上げ

カンボジアと日本は、戦略的パートナーシップから包括的な戦略的パートナーシップへと二国間関係を強化することに合意した。これは字句の変化に止まらず政治・経済の分野で日本とカンボジアの二国間が協力がより具体的に緊密化を意味し、日本が積極的にカンボジアに関わるという姿勢の変化を示している。その合意は、4月23日に第4回アジア太平洋水サミットの傍らでの二国間会談で、カンボジアのフン・セン首相と日本の岸田首相によってなされた。

両首脳はまた、主に安全保障国防国連平和維持活動のための人材育成の分野での関係と協力の進展について高く評価したという。

岸田首相は、カンボジアの発展に貢献するために、シアヌークビルの深海港の開発に対する日本の継続的な支援を再確認した。また日本の首相は、日本がミャンマー問題においてASEAN議長国としてカンボジアに協力し支援し続け南シナ海問題朝鮮半島問題ロシアのウクライナ侵攻についてカンボジアと協力することを繰り返した。ミャンマー問題に関してあくまでASEAN議長国としての立場をカンボジアに強調したもので、今年1月のASEAN域内の国々から噴出したカンボジアのスタンドプレイ外交を抑えることも意味しているようだ。

フンセン首相が熊本県知事と日本企業8社の代表と会合

カンボジアのフンセン首相は、4月23日に熊本で開催された第4回アジア太平洋水サミットの傍らで、熊本県の蒲島郁夫知事カンボジアに投資している日本企業8社の代表と会合を持った。

その際に首相は、日本からの投資活動と計画を歓迎し、それらがカンボジアと日本の間の経済関係の強化と拡大に大きく貢献していることを強調した。また、外国人投資家に有利な条件を提供するカンボジアの新しい投資法を強調し、8社がカンボジアへの投資でより多くの成功を収めることを望んでいると付け加えている。

掲載写真:岸田首相とフンセン首相の会談 画像;Khmer Times

 

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