文化省  「伝統陶器展」を開催(11月11日~20日)と発表

カンボジア文化芸術省は、世界遺産委員会とユネスコ国内委員会が日本の早稲田大学および文化開発局と協力し、11月11日から20日までプノンペンの文化開発局内にあるクメール凧博物館でカンボジアの伝統陶器展を開催すると発表した。

同省は展示会は午前9時から午後4時半まで一般公開されると発表した。

発表によれば、展示会の来場者は陶器の発掘、研究、実験、装飾、3Dモデルの作成について学ぶことができるという。博物館にはバーチャルリアリティ展示もある。

考古学者のトゥイ・チャンソーン氏は陶器をカンボジア文化の一部とみなしており、カンボジアで陶器展を開催することは、一般の人々、特に若者が古代から陶器を中心に発展してきた社会を理解するのに良いことだと考えている。

同氏は、カンボジアにおける陶器の生産は紀元前3000年にまで遡る*ため、陶器展はカンボジア社会の発展を示すものであり、カンボジア社会は多くの段階を経て進化してきたと語る。陶器の研究は、古代の人類社会と現代までのその進化を研究することである。

*これについては、国立博物館の展示を見る限り、確たる証拠は示されていない。

陶器とは、粘土を焼いて作ったもので、皿や鍋、フライパンなど、人々の日常生活に必要な多くの材料が作られていると説明しました。

*磁器についての技術は19世紀以降、ヨーロッパ人が持ち込んだもので、伝統的な自前の磁器はない。

古代の陶器は薄かったが、時が経つにつれて厚くなり、大きくなり、重くなり、壺など種類も増えていった。そして最終的に磁器が導入されたと彼は説明した。

「磁器で作られた品物は貴族の品であり、高度な文明の象徴でした。昔、これらの品物は高官や王宮と関連付けられていました。」と彼は言いました。

*上記の磁器は、19世紀~20世紀にタイ王室使用のものがカンボジア王室に残っている。この時期は王子はタイ王室が預かるなど人質状態で実質的に属国である。フランスは20世紀前半、タイの影響力をカンボジアから排除しようと仏ータイ戦争を起こし、一方的に勝利を誇示しようとしたが、日本が最終的に介入し停戦させた。そのため、タイ人の間ではカンボジアとの国境はフランスが引いたものという不満がくすぶっている。また、10年ほど前までは、バッタンバンやシェムリアップではごく普通にタイバーツ紙幣で買い物ができた。

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