政権No.2の実力者 副首相兼内務大臣サー・ケン内務大臣は、大臣辞任を発表するとともに、全省職員に対し、引き続き部門の責務を果たし、国に奉仕するために団結するよう述べた。
8月14日、カンボジア警察学校での約560人の警察の士官候補生の卒業式に出席・講演した同大臣は、同省の一般部門の幹部は国に奉仕するためにさらに努力を続けなければならないと強調した。
フン・セン首相の辞任に伴い、かつて首相であったヘン・サムリン氏も国会の下院議長を辞任し、そして政権No.2として国内に睨みを効かしたサーケン副首相兼内務大臣が辞任することになった。同大臣はかつてフン・セン首相の後継首相を目指したと取沙汰された人物だが、フン・セン首相より高齢で、今回の首相交代劇に伴い辞任が避けられなかったようである。所謂(いわゆる)、辞任後のフン・セン首相の後見役としての政治力に比べ、ヘンサムリン氏やサーケン氏など、人民党生え抜きの長老たちの政治力が著しく低下するのは否(いな)めない。
掲載写真:YouTube