政府は、特にカンボジアでのワクチン接種に関して、SNSでフェイク(偽のニュース)を広める人々に対してより強力な行動を取ると警告した。こうした件、フェイクも多いが警告も頻繁である、という印象を持つ。
今回の警告は、facebookで誤った情報を広めている人々、特に中国製ワクチン(シノファーム)を受けた後に人々が死んでいると情報を発信する人々を当局は捜している、ということ知らせる意図がある。
保健省の報道官Or Vandineは、「ワクチンを接種した後に教員が死亡した」という誤った情報を広めているSNS発信者に対して行動を起こすよう関係当局に呼びかけた。この程度のフェイクとできないのが、カンボジア政府であり、国民なのである。昨年のハンガリー外交団から感染では「首相が検査で陽性だった」というフェイクが出回ったこともある。
「これがカンボジアです」という匿名のFacebookページが最近、女性の死体の写真を投稿しましたが、ワクチン接種後に少なくとも3人が死亡し、10人が病院に送らたとも書かれていた、という。投稿された亡くなった人の写真は、政府が彼女の死を非難する声明を伴って過去1週間にわたってFacebookで広く共有されてきた、という。
阿保らしいフェイクというのは簡単だが、日本の低レベルのフェイクと同様にこうしたフェイクを面白がりシェアして拡散する人が多いのもカンボジアである。まして中国製ワクチン、それへの不信感が幅広く共有されている証左でもある。
政府が様々なフェイクに敏感で躍起になっているのは、フェイクで収まらない政権批判である。これについては幅広く政府への不信感があるため、所謂イタチごっこの感がある。
保健省は、「問題となっている写真は「髄膜炎」のためにクラチェ州で亡くなった教師であり、ワクチン接種とは何の関係もない」と述べている。
*掲載画像:facebookに投稿され多くの人にシェアされたフェイク情報の写真。