政府は主権をめぐる懸念に対処で北東部国境諸州へ無料ツアーを発表

海外に拠点を置く反政府派グループによるカンボジア・ラオス・ベトナム開発三角地帯(CLV-DTA)に関する虚偽の主張を否定するため、フン・マネ首相は、国民が国境地域の実際の状況を自らの目で確認できるよう無料交通手段を手配している。

政府は22日(木)、北東部のクラティエ州、ストゥントレン州、モンドルキリ州、ラタナキリ州への無料旅行を提供すると発表した。

この取り組みは9月から12月まで毎週末に実施され、市民、特に若者や学生がカンボジアとラオス、ベトナムの国境沿いで起きている開発を直接目撃できるようにも設けられている。

同プログラムは、CLV-DTAに関する国民の懸念に対処するための政府の幅広い取り組みの一環である。多くのカンボジア人は、「この三国間協力によりカンボジアの領土がベトナムに奪われるのではないか」との懸念を表明している。

しかし、政府は一貫して、CLV-DTAは国家主権を守りながら、インフラと開発を強化することで国境諸州の繁栄を促進することを目的とした戦略的取り組みであると断言している。

フン・マネット首相は22日(木)の特別演説で、過去1年間の政府の成果を取り上げ、この取り組みの重要性を強調した。同首相は、多くの国民がこれまでこれらの国境地帯への訪問に関心を示してきたものの、財政的制約によりそれができなかったことを認めた。

これを受けて政府は、より多くの国民が国境沿いの実際の状況を見ることができるよう、交通費や食費など、これらの旅行に関連するすべての費用を負担することを決定した。

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