フン・マネ首相は、「カンボジアとベトナムの国境に隣接する各県の主権、領土保全、発展を確保するため、ベトナムとラオスとの残りの国境検問所の画定を完了させることに政府が全力を尽くしている」と述べた。
フン・マネ氏は7日(土)、カンボジア王国弁護士会(BAKC)の法学生卒業式でこの発言をした。
首相は、カンボジア・ラオス・ベトナム開発三角地帯(CVL-DTA)内での国境の明確な画定や国境検問所の設置など、政府に課せられるいくつかの課題を概説した。
「フランス植民地時代には、カンポット州からコンポンチャム州までの国境検問所は124か所しかなく、コンポンチャムからドラゴンテイルまでのベトナムとの国境検問所はなかった」と語った。首相によれば、「カンボジアはベトナムとの国境交渉の84%を完了しており、残りは16%のみであると指摘し、政府はさらなる交渉に取り組んでいる」と説明している。
首相は、政府がCVL-DTAを放棄する場合、ベトナム側とどのような追加交渉が必要になるのか疑問を呈した。残りの国境画定交渉はグーグルマップやJICA、米国の地図に頼るのではなく、すべての関係者が合意したフランス領インドシナのボンヌ地図に基づいて行われると説明している。そのため、政府は国境検問所設置の根拠として、国連に収蔵されているボンヌ地図26枚を使用していると述べた。
また首相は、国境検問所の設置に加え、インフラの連結性を促進することで、特にCLV-DTA地域(ラタナキリ州、モンドルキリ州、ストゥントレン州、クラティエ州)内の国境地域を開発することの重要性を強調した。
1999年に設立されたCLV-DTAは、カンボジアのラタナキリ州、ストゥントレン州、モンドルキリ州、クラティエ州、ラオスのアッタプー省、サラワン省、セコン省、チャンパーサック省、ベトナムのコントゥム省、ジャライ省、ダクラク省、ダクノン省、ビンフオック省にまたがっています。
掲載写真:カンボジア政府の提供 Khmer Times掲載