カンボジア政府 米中バランス外交に腐心する

カンボジアのフン・セン首相は10日、「中国とASEANの対話関係があらゆる分野で発展をもたらし、ASEANと中国の国民と国民に繁栄をもたらした」と第18回中国ASEAN博覧会のオープニングセッションでビデオ会議を通じて発言した。

第18回中国-ASEAN博覧会は、9月10日から13日まで、中国南部の広西チワン自治区の首都である南寧で「新しい陸海回廊によって生み出された機会の共有、中国-ASEANの構築」をテーマにオンラインおよびオフラインで開催されている

一方、11日付けの報道で、カンボジアとアメリカ合衆国は、両国の軍事協力を称賛し、相互利益のために彼らの協力を促進し続けることを誓ったという。

10日、フンセン首相の子息であるカンボジア王国軍(RCAF)の副司令官、陸軍の司令官:フン・マネ氏は、駐カンボジア米国大使:W・パトリック・マーフィー氏と、米国大使館の新防衛担当:ジャッキー・リ氏と会談し、感謝の意を表した。同大使は、カンボジアの公衆衛生を促進するため、二両国間軍事協力を維持することの重要性と保健部門での協力の成功について言及した、という。

また、COVID-19ワクチン接種に関するカンボジア政府の正当な方針を高く評価しましたという。

同大使の発言を受けてフンマネ氏は、カンボジア陸軍が米国との良好な協力を継続する姿勢を再確認し、両国の軍事協力をさらに強化するために新しい駐在武官と緊密に協力することを楽しみにしていると述べている。

フンセン首相が第18回中国-ASEAN博覧会で中国の感謝と友好強化を述べ、一方で首相後継者の一人に見られるフンマネ氏が米国大使や駐在武官と会い、両国の軍事協力に触れるという姿は、カンボジア政府が中米両国との関係でバランス外交に腐心している姿が透けて見えてくる。

*Khmer Timesは、本記事掲載の記事の写真を2つの記事として並べて掲載している。それは中国一辺倒ではないですよ、というアッピールのように。

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