政府 日本人観光客の誘致、取り組みを始めるー先ずは直行便の再開だが…ー
観光大臣、日本大使と会談

ワクチン接種を受けた日本人観光客を引き付ける方法として、日本とカンボジアの直行便が観光省によって推進されている。

トンコン観光相は10日、三上正博日本大使と会談し、両国間の観光協力の拡大について話し合った。直行便は、日本とカンボジアの間の国によって組織されている。直行便のほかに、予防接種の観光客のために開かれている地域への日本人観光客の旅行のための特別な手配も行われてるという。これらは、2022年1月にシェムリアップも予防接種観光に含まれる。これらは日本からの観光客を引き付けるカンボジア観光省の戦略の一部となっている、と地元メディアは報道する。

だが、ことはそう簡単ではない。ANAは民間企業、独裁政権じゃないかぎり政治的な配慮で直行便が飛ぶわけないのは民主主義国家の基本原理、ましてやこの2年のコロナ禍で大打撃を受けたANA、民間企業の経済的な利益を無視してそう簡単に「はい、そうですか」と直行便が飛ぶ訳がない。コロナ以前に直行便が戻るには採算と見据えた判断で相当な時間がかかるというのが常識判断である。ANAの直行便が始まる前に問題になったことは、観光客だけじゃ採算が取れないということであった。

同観光大臣は、カンボジアは政府が最近発表したワクチンツアー、特に「11月30日からのシアヌークビル、ロン島、ダラサコールリゾートを含む3つの安全な目的地の再開という戦略の下で、より多くの日本人観光客が王国を再び訪れることを望んでいる」と述べた。シェムリアップ-アンコール地域は2022年1月から再開する予定である。

が、ここでも観光大臣の発言は希望的観測の域を出ず、コロナ以前でもシェムリアップへの直行便運行はできず、またチャター便さえ何年もかかった。

観光大臣と日本大使はまた、観光分野での協力を拡大し、カンボジアの8点ワクチン観光戦略の枠組みの中で日本人観光客を歓迎する計画を開始することに合意したと地元メディアは報道し下記の点を挙げている。

1)日カンボジア観光事業の民間セクターをつなぐオンラインワークショップの支援。

2)日本からのツアー会社やメディアの準備を支援する。

3)2022年1月16日から22日までシアヌークビルで開催されるASEAN観光フォーラムに日本のツアー会社とメディアを招待する。

4)日本人観光客はアメニティ観光の目的地を探すことで知られているため、コミュニティツーリズム、エコツーリズム、アグロツーリズム、ヘルスツーリズム、セカンドホームツーリズムなどの観光商品の開発においてカンボジアを支援する。

5)カンボジアの観光専門家の育成と再スキル開発を通じて、人材育成を引き続き支援する。

6)カンボジアとスポーツイベントの開催に関する日本の経験を共有し、2023年東南アジア競技大会を日本の人々に宣伝するのを手伝ってください。

7)将来のカンボジアと日本の観光協力に関する覚書または観光協力の枠組みの署名を検討する。この覚書は、あらゆる分野での観光協力をさらに促進するものです。

8)観光省と日本側の間にワーキンググループを設立し、今後の協力とイニシアチブを促進する。

コンはまた、1月16日から22日にシアヌークビルで開催されたASEAN観光フォーラムの第25回ASEAN観光大臣会合および関連会合に、日本の国土・インフラ・運輸・観光省およびASEAN-日本センターの代表を招待したろいう。

上記の地元メディアの報道を見るに日本=カンボジア両国の確認事項であるが、儀礼的な確認の域を出ていない。

将来、いつ具現化するかについては全く触れていない。要は、この会談では両国の受け取り方にかなり隔たりがあるというのが実情にちかいのではないか。

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