カンボジア憲法評議会(CCC)は、ノロドム・シハモニ国王との協議を求め、憲法のいくつかの条項の改正について、王国の最高の国家指導的地位は、カンボジアの市民権のみを所有する人々によって満たされることを義務付けた。
これは、10月8日の閣僚評議会による変更を承認する投票に続いた。
「イム・チュン・リム大統領が議長を務める憲法評議会は、[10月11日に]本会議を開催し、法案の主要な概念を検討し、ノロドム・シハモニ国王陛下に提示する準備をします。」とCCCの事務局は10月9日のプレスリリースで述べた。閣僚評議会は、憲法第19条、第82条、第106条、第119条、第137条、および国家機関の定期的な機能を確保する傾向のある追加憲法第3条および第4条の改正案を可決した。
修正された内容は、「首相と国会、上院、憲法評議会のトップの地位にある者すべて、二重国籍が許可されていないカンボジア市民権を保持する人によって満たされる」ことを義務付けている。
これらの変更の背後にある推進力は、フンセン首相がキプロスのパスポートを取得したと主張する「虚偽の=フェイク」ニュースがSNS上に流されたことも背景にあるというが、それ以上にフンセン首相の長年の政敵であるサムランシー元蔵相(禁止された旧救国党の党首)の政権奪取を予め阻止することであることは明かである。
フランスのガーディアン紙の修正された記事によれば現在、フンセン首相自身ではなく、周辺の人物がの無名の人物がそのようなパスポートを所有していたと訂正記事を掲載している。この記事の元になったレポートの情報は、国際調査ジャーナリスト連合にリークされた大量のPandora Papersデータから収集されたと言う。同組織は、150以上のメディアと協力して、財務活動を曖昧にする手段として、世界で最も裕福な人々によるオフショア信託の使用に主に焦点を当てたデータコンテンツに関するレポートを作成している。
現在撤回された主張は、元野党党首のサム・レインシーがSNSメディアのアカウントですぐに応じた。Rainsy氏はさらに、「Hun Sen首相が実際にパスポートを不明な金額で購入した」と主張しまていた。
フンセン首相は10月8日の閣僚会議で、これらの虚偽の報告に緊急に対応して今回の憲法修正案の起草が迅速に行われ、政府に対する国民の信頼を維持することであると述べたいう。なお、政府系メディア:Khmer Timesは野党系指導者や幹部の多くが二重国籍所有者であると報道している。「言わずもがな」の記事である。
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