国立マラリア駆除・寄生虫学・人類学センター:所長であるフル・レコー氏は10日、1月から9月初旬にかけて、デング熱に感染した子供と大人の合計1,002例が発生し、3人が死亡したと述べた。
同レコー博士は、デング熱の症例数は、6,299症例と8人の死亡があった2020年の同時期と比較して6分1に減少したと述べた。
今年のデング熱の症例が減少したのは、公立病院のサービスの質の向上と治療を求める十分な知識のある人々の数が増えたためかもしれない、と述べたという。
わずか1年で公立病院のサービスが向上したとは思えないが、原因はデング熱発生の環境条件の季節変化やコロナ禍による人的交流が減少した、と見るべきであろう。
カンボジアではデング熱は「子どもの病気」として知られ、熱発生すると数時間で40度C近い高熱になる病気で毎年のように東南アジア各国で流行する。デング熱は多くの人が経験し、一人が3度かかる場合がある。
原因は熱帯シマッカを媒介とするウイルスで3種類あると言われ、種類ごとに罹患すると免疫ができる。特効薬はないが早めに病院で治療を受ければ快癒する。が、これが難しい田舎の子どもたちの死亡率が高く、高熱でも我慢して病院へ行かなかった日本人が毎年のように1,2人が死亡している。
温暖化の影響で東京:代々木公園に生息した熱帯シマッカ騒ぎが起こったことがある。