バンコクポストは、カンボジア当局が1月11日(土)曜日、バンコクでカンボジアの元野党議員を射殺したとして告発されていたタイの元海兵隊員をカンボジア国内で拘束し、タイに引き渡したと報じた。
「エム軍曹」の名で知られるエッカラック・パエノイは、11日午前11時頃、プノンペンの拘置所からサケーオ県アランヤプラテート郡のクローン・ルーク国境検問所に連行され、そこでカンボジア当局がタイ当局に引き渡した。
41歳のエカラク容疑者は、7日(火)の夜にカンボジアの野党リム・キムヤ元議員を射殺した後、国境を越えてカンボジアに逃亡した。同容疑者は同日の夜にカンボジアのバタンバンで逮捕された。
タイの国家警察副長官:ソムプラソン・イェントゥアム警察大将と捜査チームは土曜日、容疑者を確保するためにヘリコプターでサケーオに飛んだ。
「容疑者は犯行を認め、逮捕状に記載された人物であることを自白した」とソムプラソン警察長官は記者団に語った。
「私は間違ったことをしたと告白します」とエカラク容疑者は、計画的殺人と銃の不法所持の罪で起訴された後、警察と記者団に語った。
リム・キムヤさん(73歳)は、カンボジアのシェムリアップからバスで移動し、火曜日の夕方にバンコクに到着した。彼は妻と兄弟の目の前で、待ち構えていた銃撃犯に3発の銃弾を撃ち込まれ、射殺された。
ソムプラソン警察中将は、暗殺者の監視役を務めていたとみられるカンボジア人の共犯者に対する逮捕状も発行されたと述べた。
被害者はカンボジア救国党のメンバーだった。同党は2018年の選挙を前に反逆の陰謀があったとして裁判所によって解散させられた人気野党グループだ。同党は、この陰謀はフン・セン政権による捏造だとして否定していた。
カンボジア政府報道官は、殺害事件に政府が関与したとする一部の野党活動家の主張を否定した。
掲載写真:バンコクポスト