プノンペン首都管理局は、オミクロンの状況が悪化したことを受けて、市内でのCOVID安全対策の実施に関する厳格な新しい対策を発表した。
同措置は、2021年1月11日、昨夜発行された回覧で概説されている。
これらの対策には次のものが含まれます(長文ですので要点のみ)。
1.店舗、市場、レストラン、カフェ、政府機関などを含むすべての機関および企業は、個人または客の入場を許可する前に、Covid-19ワクチンカードまたはCovid-19ワクチン証明書の有効性の検査を強化する。
2.いずれかの人または顧客がワクチン認証を持っていないことが判明した場合、または認証の提示を拒否した場合、または最初の投与後4か月以上または2回目の投与後6か月以上のギャップがある認証カードの使用を拒否した場合、それらは厳密に実体またはその場所に立ち入り禁止。
3.オミクロン株を持っている人と関わっている疑いのある人(濃厚接触者)は、医師のチームがサンプル(PCR)を採取し、タイムリーに予防措置を設定するために、家族や市中への感染を避けるため、居住地に最も近い地方自治体に直ちに通知する必要がある。
4.「例外なく」着用しているマスクに対する厳格な取り締まり。「公の場でマスクを着用しないなどの措置に違反したことが判明した場合は、行政上および法律上の罰を適用する必要があります」
5.すべての市民に3回目の追加免疫投与量を迅速に取得するように促す-すべての政府機関は、「基本投与量と追加免疫投与量のワクチン接種を受けた人の数に関する統計を定期的に更新および実行する」必要がある。
*ワクチンの計画通知や予定日などの通知は一斉都民=住民に伝達されていない。
都知事、ワクチン接種の強化を各地区長に指示したが...
*都知事は厳しい指示を出す時、住民が規制を守らないと非難するの常である。
プノンペンの都知事:クオン・スレンは、すべての地区と関連部門の当局に、Covid-19予防措置を強化するよう要請したという。当局は、特に人々にブースター用量を取得させる際に、Covid-19予防対策を強化するよう求められている。同声明は、1月11日、プノンペンの14カーンおよびその他の関連部門の当局とスレン知事が率いるオンライン会議中に行われた。同知事「すべての市民は、以前に軍の医師によってワクチン接種されたか、民間部門のある地区でワクチン接種されたかに関係なく、追加接種と4回目の接種の両方でワクチン接種されなければならない」ことを強調しました。
接種も規制も実態はどうであろうか
だが、実態はいつどこで追加接種が始まるのか、昨年の10月にプノンペンでのワクチンキャンペーンの理由説明無しの中断以来、掛け声だけでどうなっているのかが全く見えない。これは、ようやくブースターショットが一般的に前倒しで始めるといった日本政府と同様であるが、それでも始まりがいい加減であれば、内閣支持率は下がる。日本の場合はブースターションはわずかに0.2%、実際に医療従事者以外に始まるのは2月末か3月という。どこかで「隠れ集団免疫政策」の隠れ蓑ではないかという疑いもある。
また、ワクチンパスポートは8割近い2回接種が終わったのだからと、ワクチンパスポートチェックは全くの形骸中である。また首相や保健省の発表にも関わらず、「3つのすべきこと」「3つのすべきでないこと」はこれまた形骸化している。せいぜい外出時のマスク程度、それも近所で警官立哨ナシなら無視が横行している。権威や権力の顔色を窺うカンボジア人、イオン系コンビニでは12月から警備員無しとなるや、検温、アルコール消毒を無視する者が連日続出である。今日もまたいつものプノンペンの光景が続いている。
そしてプノンペン都知事が指示しても具体的な取り締まりが始まらねば、カフェや店舗も同様に守らない。取締りが人々の眼に映る時には、もはたオミクロン株は制御できない、目安になろう。
米国人は、コロナウイルス・オミクロン株に感染、収容先へ
プノンペン都チャムカーモン地区トゥールトンポンI区ストリート135のビレッジ1沿いのアパートに住む39歳のアメリカ人女性が11日、カンボジアでのオミクロン株の最新の症例で市中感染15人目となった。
タイ国境から陸路入国 オミクロン株感染を確認
オミクロン株は飛行機の乗客を介して国に輸入されているだけでなく、国境を経由して持ち込まれていることを認める報道が今日になって出てきた。
ウドンミアンチェイ副知事:ディ・ラドー氏は11日、150人から200人の移民労働者がタイから毎日帰国しており、そのうちの1人が最近オミクロン陽性であったと述べた。
「「1月3日、国境での迅速な検査中に、オミクロン型の移民労働者が1人検出されました」と同氏は語った。
カンポットでオミクロン株の市中感染が発生
国務長官で保健省・報道官:O Vandin博士は、カンポット州で少なくとも5人がCOVID-19のオミクロン変異体で検出されたと発表した。これらの市中感染は、カンボジア初の「地元の」オミクロン株最初の国内感染者プノンペンルセイ・ケオ区トゥオル・サンケ出身の23歳のカンボジア人との接触に原因する、と考えられている。
同国務長官はまた、カンボジア人に3回目の投与を受けるよう促し、次のように述べた。
「コミュニティでは、その感染が現在進行中であるというオミクロンの症例がますます検出されています。準備ができていれば、一緒に行動して循環を停止することにより、オミクロンによる大規模なコミュニティ感染を防ぐために協力することができます。できるだけ早くブースター効果を発揮してください!」
といつもの呼びかけであるが、カンボジア人ならずとも目に見える形で始まらなければ誰も信じていない、ということがプノンペン都の日常光景から解る。1月3日から始まったはずの12-17歳のワクチンキャンぺーンだが、事実は多くの対象者には地区から何等の案内も来ていない。まして各地方、どうなっているのか。
掲載写真:イメージ 写真:Khmer Times