大晦日 全国で70万人の行楽客が楽しむ

カンボジア政府・観光省は2日、昨年の大晦日に全国で699,724人の観光客が訪れ、697,066人がカンボジア人、2,658人が外国人であると発表した。その報告書によると、プノンペンは500,166人で最も多くの訪問者を受け入れた。

カンポットが伸び悩み、シハヌークビルが復活へ

プノンペン以外の主要な行楽地は、プレアシアヌク州が51,570、ケップ州が51,168、シェムリアップ州が25,204、カンポット州が18,870であった。

ここ数年、人気を集めてカンポットは意外に増えず、カンボジア人が避けていたシハヌークビルの人気が高まったことがわかる。これは、シハヌークビルの中国化をカンボジア人が避けていたが、新型コロナウイルスの影響で同街の中国人が劇的に減った影響である。また、観光省は、一昨年とは異なり、昨年は新型コロナウイルス(COVID-19)感染の影響で大晦日のイベント等は軒並み中止されている。が、都市部ではカウントダウンを楽しむ若年層を中心にそれぞれの場所に集まり楽しんでいた。

今や観光業の相手はカンボジア人

行楽客は大晦日に国内旅行を選び、ホテルの部屋、ゲストハウス、リゾート、バンガローは満員であるという。が、これも眉唾の面がある。昨年、最も打撃を受けてのは観光業で政府も税収の減少に見舞われ、今年になったからといって明るい将来が描けないのが現況である。

特に観光省は地元メデイアも暗い予想を掲げる中、殊更明るい予想やニュースを流すが、統計そのものが当てにならない国であることは考慮に入れて欲しい。それでも滞在外国人の減少のなかでカンボジア人の行楽がここ数年増えていることは事実で、おおよその傾向は掴める。

掲載写真のシェムリアップのパブストリートカンボジアでありながら外国人でにぎ合う場であったが、カンボジア人の手にも戻ったのはいいことだ

 

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