外務省 米国の「中傷キャンペーンと一方的な制裁」で国際法に違反と反論

いったい米国とカンボジアの間に何が起こっているのといった報道であるが、要は米国が10 日に、汚職をめぐってカンボジア海軍高官2名を名指しで制裁を加えたことを言っているようである。その背景に米国が資金提供したレアム海軍基地(プレアシハヌーク州)の建物を壊し、中国が使用するためにますます改装されていると思われると米国が以前から問題にしているがある。このレアム海軍基地とダラサコ―・リゾート付属の空港は中国大型軍用機も離着できる滑走路を造成した動きをリゾート開発を隠れ蓑にした中国の軍事基地化ではないかと、再三にわたってカンボジアに警告してきた経緯がある。

そうした米国の動きと今回の現役海軍高官2名を特定した制裁対象にしたことに外務国際協力省の報道官は声明を発表し米国の制裁に対して強く反発したものである。

「主権国家の公的人物に対する米国のキャンペーンと一方的な制裁は、国際法と国際関係を支配する基本規範に違反するだけでなく、他国の独立に対する完全な軽蔑を示し、その国の深刻な干渉として機能します内政」と述べ、この(制裁)指定は、2021年3月に採択された人権理事会決議(46/5)に反するものであり、後発開発途上国および発展途上国に対する圧力の手段として、特定の勢力による一方的な強制措置の継続的な適用を強く非難すると述べ、「カンボジアは、米国との辛い過去にもかかわらず、より強く、より緊密な関係を望んでいることを常に表明してきました。」「しかし、違法に課された禁止は、間違った方向への別のステップであり、友好の精神から完全に逸脱し、貿易と投資、テロ対策、平和維持、POW /の分野で両国間の生産的パートナーシップを高めるための新たな努力をしています。 MIA、本国送還、平和部隊のボランティア、人と人とのつながり、その他の共通の利益に関する重要な地域問題」と述べた。

この種の反論は単に米国に対してではなく、カンボジアにとって不利な指摘や批判の国連機関や国家、時に国際NGOにを度々過剰とも思われる反応をカンボジア政府はするが、特に今回の米国の2名の制裁については米国の不当な措置よ批判するものの、米国が腐敗の名で制裁した内容やそれに対する反論の根拠となる事実については、カンボジア外務省の反論には上げてないのみならず、国内報道でも触れていない。「いったい米国とカンボジアの間に何が起こっている」という点が不明瞭な理由である。

掲載画像:Khmer Timesより。

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