地区警察副署長が77万4000ドルの賄賂を受け取ったとして逮捕

汚職対策ユニットの報告書によると、バベル地区警察の元副署長:ヴォーン・ベアスナ中佐は、5月にポイペトで逮捕されたタイ人43人を釈放し、国外追放を阻止する見返りに、オンライン詐欺組織のタイ人首謀者から77万4000ドルを受け取ったという。

9月29日(月)に発表された報告書によると、ACUは、被拘禁者の釈放に共謀していた人物が他に5人いたことを明らかにした。

彼らは、元軍人のタイン・サムナン少佐(通称ソク・チャンサムナン)元警察官のヘン・ソクナ元警察官のモニー・ソクダロ、首謀者のオヴァラリン・ラウィ、そしてタイ人実業家のスリパン・スパープである。

当局はラウィ氏とスパルプ氏の行方を注視している。どうやらいち早く取り締まり情報得て、逃亡したようである。

報道によれば、5月2日、カンボジア当局はバンテアイ・ミアンチェイ州ポイペト市のマンションを捜索し、女性20人を含むタイ人43人を逮捕した。

逮捕後、ラウィ氏はスパープ氏に対し、友人で当時バベル地区警察の副署長だったベアスナ氏と交渉し、タイ人従業員を釈放するよう命じたという。

ラウィ氏は他の警察高官らに賄賂を贈るため、ベアスナ氏に77万4000ドルの賄賂を渡した。

「オヴァラリント・ラウィから77万4000ドルを受け取った後、ベアスナ容疑者は親しい友人のタイン・サムナン、ヘン・ソクナ、モニー・ソクダロに連絡を取り、43人のタイ国民の釈放に向け、事件を担当する関係高官と直接交渉した」と報告書は伝えている。

ベアスナ容疑者は共犯者3人に28万4000ドルを支払って当局に賄賂を贈ったが、タイ国民43人を解放する計画は失敗し、容疑者は5月8日に国外追放されたという。

ACUの広報担当者ソイ・ビシェトレ氏は、当局が5月23日にビアスナ氏とサムナン氏を逮捕し、20万ドルを押収したと述べた。

ヘン・ソクナ氏とモニー・ソクダロ氏は9月18日にカンポット州で逮捕された。

取り締まる側が犯罪者から賄賂をもらい便宜が図るというのが、横行しるカンボジア、だから国際詐欺拠点の摘発情報は洩れ、捕まるのは下っ端ばかりで、詐欺拠点の首謀者はあろか、現場監督者も捕まらないという。だから国際的犯罪組織が野放し状態で他国からは信頼を失くし、さらには国内でも汚職ユニット組織への信頼が低い。この汚職対策ユニット、今年もNo.2が検挙されており、腐敗の根深さを物語っている。率直にいってこの種の記事、カンボジア人にとっては「またかよ」で終わっている。

掲載写真:汚職対策ユニット

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