地元メディアが「プノンペンで日本人詐欺グループの暗躍」と報道
日本人の詐欺事件

昨年の大晦日(12月31日付)、地元のネットメディアに日本人詐欺グループの暗躍に関する驚きのニュースが上がった。

地元ネットメディアであるPINTVは12月22日(水曜日)付けで「警察からの情報よると、プノンペンで日本人グループによる違法なオンラインビジネス活動の疑いがある」といい見出しの記事が掲載されていた。

ここ数年は、麻薬やオンライン詐欺といえば、中国・台湾人系マフィアで、麻薬では昨年の12月には警察との銃撃事件があり、その同じ週にプノンペンではオンライン詐欺で監禁労働のタイ人300人以上が救出されるという事件があった。

今度は地元メディアによる日本人詐欺グループの暗躍で所謂オンライン利用の詐欺のようだ、という。同地元ネットメディアが伝えた記事には、動画による容疑者:日本人たちの写真掲載とその詐欺内容が具体的に指摘されている。

それによると、

「警察当局筋の説明によるとインターネット回線を使い海外より国内へ、いわゆるIP電話による通話で発信元の特定を困難にさせるため外国に犯罪拠点を置く方法である。

具体的な内容については、現在、捜査途中とのことであるが、犯人は日本人及び日系人との情報を当局は掴んでおり犯人グループの写真も入手している。少なくとも3名以上のグループであり提示された写真は次の通り(同メディアの動画)。さらにプノンペン警察当局は実際に詐欺グループがアジトとして使用している拠点のマンションまで掌握している模様。

調査したところこのマンションはザ・ブリッジマンション。ここの高層階を犯罪拠点にしていたことをすでに捜査当局は掌握している模様。ここまでの情報をカンボジアの捜査当局が入手しているのは異例のことであるが、現在も捜査継続していることもあり、これら実行犯についての情報は今の所ここまでの状況である。」とオンライン詐欺事件の拠点マンションや詐欺関連の者の写真までもが公表されている。」

とある。同記事には動画もアップされている。

どうやら今回のオンライン詐欺については、冒頭の警察筋の情報から個人ではなく組織的である。犯行場所であるマンションの特定や、IP電話を利用するといった秘匿性の高いオンライン回線使った手口など具体的な記述内容となっている。同ネットメディアの取材源は現在捜査中であるため名前を明かせないようであるが、記事の具体性から確かな警察筋からの情報のようである。

掲載写真:地元ネットメディア(2021年12月31日付)  画像:PINTVより

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