
国防省は9日(金)、5月1日にバンコクで開催された第17回カンボジア・タイ国境全般委員会(GBC)会議で何が起きたかについてカンボジアの見解を伝えた。
国防省の同声明では、タイ国防相の発言を引用して撤退を報じたタイメディアの報道とは対照的に、両陣営ともタモアン寺院地域からの軍撤退については言及していないことを明らかにした。
同省の説明は、金曜日に公表されたタイメディアの報道を受けてGBC会議中に何が起きたのかカンボジアの見解を求める、クメール・タイムズ紙の「あなたの声」欄の読者からの手紙と一致している。
会談において、「カンボジアとタイの国防大臣は、現状維持による友好の精神維持へのコミットメントを再確認し、国境沿いの現在の位置にそれぞれの部隊を駐留させることで合意した。特に、両国はタ・モアン寺院において共同駐留を継続し、それぞれ5名の兵士を駐留させる。寺院からの部隊撤退については協議されず、誤解や衝突の可能性を防ぐため、定期的な意思疎通と連携を維持することを約束した」と声明は述べている。
カンボジア軍と関係省庁・機関の高官代表団が2025年5月1日にタイのバンコクで行われた第17回カンボジア・タイ国境一般委員会(GBC)会議に出席したと発表した。
GBC会議は4月30日から5月1日までタイで開催され、カンボジアのティー・セイハ国防相とタイのプムタム・ウェチャヤチャイ国防相が出席した。
カンボジア側は、タイのメディアが5月3日に報じた、カンボジアとタイの軍当局者が、タイのスリン県とカンボジアのオッダーミエンチェイ県の係争国境沿いにあるタ・モアン・トム寺院での緊張緩和を目的とした二国間協定に基づき会談したと報じたことを受けて声明を発表した。
掲載写真:国防省の提供