国家試験期間中のコピー店は3日間休業 試験・解答の出回りを危惧

プノンペン市役所は金曜日、12 年生国家試験(高校卒業資格=大学入学資格試験)期間中の今日から火曜日までの 3 日間、すべてのコピー ショップとインターネット ショップを一時的に閉鎖すると発表した。

同発表の中で市役所は、閉鎖は試験の円滑かつ成功した運営を確保し、セキュリティ、安全、秩序、透明性を維持するためであると述べた。また、受験者だけでなく試験に影響を与える可能性のある騒音を避けるために、近くの試験センターを運営するレストランなどの事業の一時的な閉鎖も命じた。

要するにまたぞろ、カンボジアの悪弊であるカンニング、試験問題の事前漏洩販売とコピ―、さらには解答付きというものもある。この国では、就活に必要な推薦書まで出回り、人名を入れるだけのものも出回り、日本への国費留学試験の志願書も全く同じ内容が多数を占めているという。5、6年前の教育改革での高校卒業資格=大学入試資格試験の合格率は、漏洩やカンニングの徹底防止をするや、前年の合格率92%は25%に急減した。それが去年あたりでは75%前後に、これで学力が向上したと思うのは余りにカンボジアの実態に無知、事実は厳密化の徹底を守れば、この国大学生は激減し、公務員不足になることは明かである。昨年も卒業できないバカ息子、娘が親も一緒になんて教育省前に集まって資格習得を要求して、もの笑いになった。が、そこには試験なんてこの国では不正だらけ、自分たちだけが損をしたという考えがあるからだ。ここ5年、合格率が高いのは学力向上というよりは、合格基準を下げたに過ぎない。そして、今回の漫画のような指示ーコピー店の3日間閉鎖、またぞろコピー横行、カンニング横行が復活してきたのだろう。

プノンペン都ダウンペン地区でコピー事業を営むチャン・ビースナ氏は、検査期間中は 3 日間店を閉めるよう当局から通知を受けたと語った。

当局は「一部の受験者は、試験中に不正行為をするために、当社のサービスを使用してドキュメントをコピーするのではないかと心配しています」、「それは私たちのビジネスに深刻な影響を与えるものではなく、政府と協力して試験審査プロセスの有効性を確保したいと考えています。」と、同然の措置と受け止められている。

悪弊が一掃されなければ、国家は内部から腐りきってしまうことは必然である。昨年の卒業できない馬鹿息子や娘、その親たちのデモがたった一日で終わった理由も、そこにある。弾圧ではなく、国民の支持が全くなかったからである。

掲載画像:Khmer Times

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