国境のバベットのカジノから 56 人のベトナム人従業員が集団脱走

9月17日、ベトナム国境付近のモクバイのカジノからベトナム人が集団脱走した。カンボジアのスバイリエン州にあるモックバイ国境ゲート近くのカジノから逃げ出したベトナム人労働者50人以上のグループが土曜日の午後、カンボジア当局に逮捕された、とベトナム・メディア:Vietnam エクスプレスが報じた。

モックバイに接するベトナム南部のタイニン省当局は、17日午後 2 時頃、スヴァイリエン州バベット市のカジノで働いていたベトナム人 56 人が、カジノから1㎞あるモックバイの国境ゲートに向かう幹線道路まで走っていることを確認しました。 しかし、カンボジア警察によって、このグループは捜査のために差し止められたという。(掲載の写真:カジノから集団脱走するベトナム人たち)

タイニン省の当局者は、「省は、ベトナム市民を保護し、事件を解明するために、カンボジア当局と調整するために軍隊を派遣した」と述べた。

集団脱走の様相は地元の人々によって記録された 1 分間のビデオに、グループが大雨の中、カジノから逃げる様子を示している。また、黒い制服を着た大勢の人が追いかけてきた。何人かは倒れて殴打され、これらの人々に捕まえられた。

Vietnam Express が取得したビデオによれば、2022 年 9 月 17 日、ベトナムのモックバイ国境ゲート近くのカンボジアのカジノから逃げる 50 人以上のベトナム人の姿が映っていた。

カンボジア側の失態を映し出すようなビデオとその内容の記事がベトナムで報じられるに及んで、早速、カンボジアの政府系メディア:Khmer TimesはVietnam Expressの記事を国内の内容にも関わらず、そのまま転載報道を9月18日に掲載した。ちょっと信じ難いメディアの姿勢であるが、全くの事実である。

Vitnam Expressは、

「逃亡者の 1 人であるチャン ゴック ビン (32 歳) は、3 か月前にだまされてカンボジアのカジノで働かされたと語った。Binh 氏は、彼と多くの人々が高い壁と 1 つの出口しかない建物の 8 階にとどまるように命じられたと述べた。彼は一日 12 時間コンピュータで作業し、外出は許されませんでした。」

「同ビン氏によると、数日前に 20 人近くが脱走について話し合ったという。彼らはただ走って、カジノの外の人々に助けを求めることを計画しました. 土曜日の午後、周りにマネージャーがいなかったので、彼らはお互いに逃げようと呼びかけました。」

「別の逃亡者である Truong Giang は、カジノの所有者と管理者が、今朝カジノを視察に来たカンボジア警察を避けていたと語った。ベトナム人労働者は、彼らが別の上司に売られるだろうと推測したので、逃げることにした。」

「私たちが8階のドアをこじ開けたとき、警備員は数人しかいなかったし、彼らは私たちを止めようとはしませんでした。しかし、カジノのゲートに着くと、警備員が私たちを追いかけ、杖で殴りました。私たちのうち約10人が捕まりました」とジャンは言いました。「ベトナム人は、意に反してカジノに拘束され、拷問を受けていた」

と伝えている。

午後 6 時 30 分までに、逃亡者の 1 人が VnExpress に語ったところによると、カンボジア当局は全員がホテルに滞在して捜査にあたるよう手配したという。

この脱出は、先月報告されたカンボジアのベトナム人労働者の集団脱走に次ぐ、2度目の集団脱走である。 

8 月 18 日、40 人のベトナム人がビンディ川を泳いで渡って(1人は溺死した。これは40人に含まれていない)、カンボジアのフェニックス カジノからベトナムのアンザン省に逃げました。逃亡を試みた他の 2 人のうちの 1 人は、10 代の少年でした。また川で1人が溺死しただけでなく、もう 1 人はカジノの人々によって捕らえられた。

こうした集団脱走、カジノ自体の責任を追及する記事や、私的に拘束された一人のその後の消息はカンボジアの国内メディアは、その後報じていないから、驚く。

Vietnam Expressが報じた今回の集団脱走事件、カンボジアにとってはカジノ特区自体の存続問題につがる怖れがあるが、国内報道がこのレベルだから、うやむやに終わるかもしれない。

今後の続報報道を待ちたい。

掲載写真:カジノから逃亡するベトナム従業員 画像:Vietnam ExpressよりKhmer Timesが転載。

 

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