国内の新型コロナ感染者発見から1年、累計感染者460人に タイから帰国の出稼ぎ労働者の累計感染者83人

1年前の2020年1月27日、シハヌークビル在住の60歳の中国人男性が病院に報告し、体調が悪いと治療を求めました。それがカンボジア国内初の新型コロナ感染者の確認であった。それから5週間後、駐在員から感染した38歳のカンボジアのタクシー運転手が2例目になった。その後、外国人滞在者とその濃厚接触者の感染を確認し、後は入国時の検疫で確認されることが続いた。そして11月1日事件(ハンガリー外交団のカンボジア訪問)での国内感染、11月28日市中感染事件(政府高官の家族)からの市中感染が続き、それも収まってかと思うと12月半ばタイで大規模クラスター感染が発生し、12月末から続々と帰国するカンボジア人出稼ぎ労働者からコロナ感染者の確認が相次ぎ、現在まで続いている。

カンボジアは隣国ラオスとともに死者0は世界で稀有な国

だが幸い、隣国ラオスと共に新型コロナウイルス感染による死者は0という世界のパンデミックの中でカンボジアは稀有な国であるそれは入国時の検疫とコロナゼロを目指す保健省の戦略の成功例といえよう。また、元来人口が少なく、外国人が入国できる場所も限られていたことが好条件となっていた。

まだ最低1年は。薄氷を踏む想いである

カンボジアでは人々は、コロナのない生活を享受しているかのように見えるが、それは実は薄氷を踏む状態の上にあることも事実である。一端、市中感染が起こり、その抑制が長引いたり、日本のように失敗すれば、忽ち日本以上に急速に医療が崩壊し、人口あたりの死者が激増することになる怖れがある。実は、後1年はワクチンの普及は先進国から始まる訳で、この1年はひたすら幸運を祈る状況であることに変わりはない。

日本は第3波の真っ最中

大阪の死者率は東京以上、また病院以外の隔離6000人超 事実上の医療崩壊

なお、日本はコロナ感染第3波の真っ最中である。昨年11月からの累計死者数は全死者数の6割超、第2波の始まりの時期の7月1日は累計感染者2万人弱、死者も500人程度であったが、今や20日には中国本土の死者数を50人超上回り、25日現在累計感染者数36万8485人(クルーズ船除外659人、国際的には日本国内の感染である)、累計死者5194人(クルーズ船除外 死者13人)となっている。

 

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