タイと国境を接する各州の洪水が深刻化している。なかでもカンボジア中央部低地帯の西端にあたるバンテアイメアンチェイ州は、タイから流入する水を含む洪水で、9月20日から昨日までに9つの都市または地区に洪水による被害が出ている。一方タイでは、首都バンコクに洪水警報がだされているという。こうした大規模地域浸水は数年ぶりのことである。
2日のバンテアイメアンチェイ州政府の報告によると、38の自治区の水田、農園、村や人々に被害が出ており、洪水の被災者は79,828人(40,529人の女性を含む)からなる18,715世帯になったという。なかでも洪水の被害が大きかった地域には、モンクルボレイ、セレイソホーン、オクロフ、ポイペト、マライ、プノンスロック、プレアネットプレア、スベイチェク、スマーパオック地区などである。22haのキャッサバと79haの二毛作を含む合計25,223haの農地が浸水した。
さらに洪水は、26の学校、9つの塔、2つの保健センター、および227.33メートルの道路に被害を与えたというが、被災の全貌が明らかになるに連れ更なる被害拡大が予想されている。
掲載写真:洪水被害者の救助(バンテアイミアンチャイ州) 画像:Khmer Times