与党カンボジア人民党の党首で前カンボジア首相のフン・セン氏は、イスラエル政府が避難を要請した場合、カンボジア国民をイスラエルから帰国させるため、独自の飛行機をレンタルするためにお金を使うことを躊躇するな、と政府に勧告した。
国王の最高枢密院議長でもあるフン・セン氏は9日(月)、プノンペンのクロイチャンヴァー国際会議展示センターで開催された映画シリーズ「満月の下の息子」の撮影終了式でこの勧告を行った。
しかし、同氏は、イスラエルがカンボジアに対してそのような要請(カンボジア国民の退避)を行うこともない、とも思うと付け加えている。
「私たちはイスラエル国民の安全を見てきました。イスラエル政府が私たちに退去を要求しない限り、私たちはそうすべきではありません。国が困難に陥っているときにイスラエルを離れれば、奨学金を求めたり、イスラエルで働くために応募したりする必要はもうありません」と述べている。
カンボジアはすべての当事者が忍耐強く、対話と和解を通じて解決策を見つけることを望んでいる、とフン・セン氏は強調した。
現在、約450人のカンボジア人(主に学生)がイスラエルに住み、学んでいる。
2023年10月7日に勃発したイスラエルとハマスの戦闘でカンボジア人学生1名が死亡し、双方に数百人から千人を超える死傷者が出ており、今後さらに増える予想である。
掲載写真:国立カンボジア通信