バッタンバン市の政府高官は、9万ドル以上をだまし取った疑いで11人から告訴されている。この被告とされた人物は、2021年に現金と引き換えに国家警察との役職を約束したとされ、9万㌦以上を得た。
カンボジアの腐敗を象徴するような権力を得れば、巨額なお金が集まるというもので、それだけお金で「公務員」の仕事が買えるということで、そのためアホ息子やアホ娘が仕事に就いているということになり、行政の非能率と公務員による国民へのタカリは止むことがない。全ての政府機関にこの種の腐敗は行き渡っている。
バッタンバン州警察:コン・サモウン氏は、昨日(11日)、「告訴状がだされた被告人はバッタンバン州刑務所・副所長兼准将を務める55歳の女性准将:ブリ・ジェネに対するものである」と語った。
同被告は、3月28日、己の地位を利用(活用)して国家警察への職の約束と引き換えに、男性6名、女性5名の11名から総額94,700ドルを受け取ったとされるとコン・サモウン氏は説明している。また同氏は、「被告は支払いを受け取った後、約束された仕事を与えることができなかった」と原告たちは述べている。被害者(?)らは仕事が得られないことから金銭の返還を要求したが、ブリ・ジェネは支払いを拒否したと付け加えている。
同氏は、被害者(?)とされる人々が5月2日に彼女に対する正式な告訴を開始し、サー・ケン内務大臣に直接請願したという。
同氏は、被告が内務省で働く数人の高官を知っていると吹聴した」、「当時、彼女は警察の職を確保できなかった場合はお金を返すと約束した。」と原告たちは主張している。
原告たちは、「バッタンバン州当局が3回に渡ってこの事件に対処しなかった(悪徳役人の身内かばい?)」ため、他の被害者とされる人々とともに内務大臣に直接控訴することを選択したいう。
この種の事件、原告が訴えたくなる気持ちには同情するが、どう見たって腐っている根性では「同じ穴の貉(むじな)」である。被告だけでなく原告もお金を取り返したい一心の恥晒しであることには変わりない。単に見返りがないからと訴えて事件が明るみになった。またバンタンバン当局は身内かばい(賄賂が日常的に蔓延?)か、どっちもどっちと思ってか、事件を知りながら放置してあったため、内務大臣宛てに訴えたという。内務大臣もまた、こうしたどっちもどっちの腐敗に国家の暗澹たる未来を嘆いているでだろう。
この事件、収賄の被告はもちろん賄賂を出した方もそれなりの罪を得なければ、裁判は不公平というものであろう。が、賄賂を出した側が罰せられたという話を寡聞して聞かない。原告も被告も同様の罪を犯しているのは明らかなのに、Khmer Timrsをはじめ他のメディアも、お金を受け取ったことを非難しながら、お金を渡して子息の就職斡旋を依頼した原告たちを「被害者」と書き立てている。何とも奇妙な感がある。
掲載写真:Khmer Times