環境省の職員は18日(日)、政府が狩猟犬を野生動物保護区に持ち込むことを禁止した後、カンボジアのイヌジャッカルの個体数が大幅に増加したと述べた。
世界的な絶滅危惧種では軽度懸念リストに記載されているゴールデンジャッカル(金色の狼)は、人間による狩猟と設置されたワナにより、これまでに国内では生息数が急激に減少していた。
環境省・報道官: Neth Pheaktra は18日、森林警備隊員が、全国の野生生物保護区でゴールデンジャッカル(金色の狼)との遭遇が大幅に増加していると報告している、と述べている。
「人間の狩猟を助ける犬もそうだが、飼い犬の保護区内への侵入によってジャッカルや他の動物に有害な感染し、ゆっくりと病気を広める可能性があるため、狩猟の禁止だけでなく、一般の犬の侵入も禁止が実施されています」、「現在、彼らの数に関する統計はありませんが、レンジャーは、特に国の北東部で、以前よりも頻繁にイヌジャッカルを見かけるようになった」、「これらの目撃は、個体数の増加を反映しています」、「明らかな増加は、保護地域に配置された当局による野生生物の保護と保全の有効性を暗示している」と明るい内容の報告している。
ジャッカルは、肉食の捕食者であるが、 雑食性でもあり、生息地や季節による自然環境で捕食が異なります。ジャッカルの雌は 5 ~ 6 頭の子を産むことができ、同種は最長 16 年生きると言われている。
なお、かつては人間に身近で「山の神」とも崇められていた二ホンオオカミは、明治期末までには絶滅したと言われている。それは、狩猟だけでなく人間による環境の激変、そして人間やそれに伴う犬などの運ぶ病原菌が原因とも言われている。また戦後まで四国の四万十川上流域で生息が確認されていた二ホンカワウソも、環境の変化等で絶滅している。
掲載写真:KhmerTimes