保健省、検疫センターからの中国人脱走者の噂をフェイク(嘘)と断定

保健省は、2021年2月26日の夜、中国人男性がプノンペンのチャタリサックセンターから脱走したというソーシャルメディア(SNS)で広まった噂を直ちにフェイク(虚偽)であると否定した。

保健省・国務長官Youk Sambath氏は、Qhou Daoqingという名前の中国人がSNSでシェアされているような者がChattali SakCenterから逃げたことがないことを確認した、という。保健省の声明では「ケップ州観光局」と称するFacebookと他のいくつかのSNSネットワークが、中国国民がプノンペンのチャタリサックセンターから逃げたと主張して、中国人Qhou Daoqingの身分証明書(パスポート)の写真を投稿している、と語った。

身分証明書の晒しは、人権侵害とし立件される。地元メディア:Freshu Newsから転載

同国務長官は「関係当局が現在、虚偽の情報を投稿した人物を捜索している」と述べた。それにしても個人の身分証明書(パスポート)をネット上に晒すとは手の込んだフェイクで悪質である。脱走の有無以上に晒すこと自体が問題である。また、こうしたものがSNSで次々と拡がる背景に今回の市中感染事件に対して、感染者が中国人に圧倒的に多く、地元カンボジア人が驚くほど少ないことでカンボジア人の間で不安感が醸成されているのだろう。

掲載写真:チャタリサックセンター 画像:Khmer Timesより。

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