保健省、都当局 N8 Club を訪れた者は申し出るよう呼びかけ

20日午後4時過ぎ、地元メディアのKhmer TimesはWebニュースで「保健省とプノンペン都当局は、2月4日から19日の間にプノンペン都オリンピックスタジアム付近のN8クラブに参加した全ての人及び<2月20日市中感染事件>に直接接触した全ての人に14日間の検疫と保健センター Chak Angre Health Centreで新型コロナウイルス(COVID-19)検査を受けるように呼びかけた」と伝えた。

保健省Youk Sambath州務長官は「<2月20日市中感染事件>に関与する全ての市民、およびN8 Clubに関連する市民は、急いで健康診断を受け、Chak Angre HealthCentreでサンプルを採取する必要があり、その後、14日間の強制検疫が行われる」と述べている。

本日(20日)朝、フンセン首相はカンボジアで3回目となる新型コロナウイルス(COVID-19)市中感染の発生を特別放送で発表し、それを「2月20日市中感染事件」と名付けている。Khmer Timesによれば、同首相は「(感染ルート追跡調査の結果)市中感染はオリンピックスタジアム近くのN8クラブで始まった」と語った、と断定調に午後4時過ぎのニュースに取り上げた。

N8 Clubの市中感染発生ということでオリンピックスタジアム近くの同Clubは閉鎖となった。

N8 Clubは下記の地図参照。Google Mapに赤印のあるLaor Penh Jet Photo Shop の北東、Street286を挟んだ向かいの角にある建物がN8 Club。このNight Clubはここ10年、何度か名前が変わっており、現在は店名はクメール語と中国語表記となっている。

活字媒体で真っ先に報じたのはKhmer Timesのみ

他の活字媒体はWebサイトでも半日遅れ

なお、Phnom Penh Postがプノンペンでの「2月20日市中感染事件」のニュースをそのWebサイトに取り上げたのは20日午後4時であった。そして掲載写真もフンセン首相のスピーチ姿のみとお粗末なもの。既にその時、噂社会であるカンボジアでは、フンセン首相の20日朝の放送を聞いた者から聞き、あっという間に知れ渡っていた。その後、かなり遅れて地元メディアが新味のないニュースを流すのではほとんど意味がない。

第2回の市中感染であった11月28日市中感染事件の時もそうだが、政府関係の発表が最初に伝わるのがKhmer Times 公式サイトで、それからかなり遅れてPhnom Penh Post やクメール語版のみ記事がラスメイカンプチアの公式サイトに載るという具合であった。どうやら政府による報道リークはKhmer Timesのみに絞られているようだ。 中国語系については定かではない。

掲載写真:N8 Club付近を警備する警察官 2月19日夜 画像:Khmer Timesより

参照:下記の文①クリックしてください。

 ① 時代の流れか?! 国内最大の大衆紙 Rasmei Kampuche 印刷発行を一時停止

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