依然、カンボジア側住民とタイ軍の有刺鉄線や警告標識をめぐり小競り合い続く

タイ当局がバンテアイ・ミエンチェイ州のカンボジア国境の村に沿って追加の有刺鉄線を設置しようとしたことから、カンボジアの村人とタイ軍の間のにらみ合いが激化し、双方の間で小競り合いが続いている

タイ当局が国境沿いの二つの村に住むカンボジア人170世帯に対し、「土地を撤去して立ち退く」よう命じ、さもなければタイの法律に​​基づき処罰を受けると警告する二つの横断幕を設置したことで、オクロフ郡オベイチョン村では緊張が高まった。

この動きは地元住民の怒りを買った。

チョクチェイ村では、午前9時頃からカンボジアの村人たちが国境に集まり始めた。サケーオ県知事パリンヤ・ポティサットの指示で、タイ語、クメール語、英語で書かれた看板が掲げられた。

警察の支援を受けたタイ軍兵士らと村人たちと小競り合いをしているのが見られ、一方カンボジア軍兵士らはカンボジア領土内で国民を守るために毅然とした態度をとった。

バンテアイ・ミアンチェイ州のオウム・リアトリー知事は、タイ当局に対し、緊張の高まりを控え、既存の国境協定を尊重するよう強く求めた。

知事は、この問題は既存のメカニズムに基づき、総合国境委員会(GBC)と合同国境委員会(JBC)を通じて対処されるべきだと述べた。

こうした有刺鉄線による設置は依然国境紛争でプレアビヒア寺院遺跡のタイ側からの入り口でもカンボジア側によって設置されていた。

今回の国境紛争での武力衝突は米国の介入によって停戦が実現され、その停戦ラインが双方の実質実効支配地となり、タイ軍は停戦維持の理由で、停戦ライン沿いに鉄条網を設置しているものと思われる。

掲載写真:Khmer Times

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