
昨年比で2割増加、死者も出ている
カンボジア保健当局は今週、今年上半期にデング熱の症例が8,000件以上記録され、複数の死亡者が出たと発表した。
これは、昨年同時期の症例数6,700件以上と死亡者20人と比較して、約20%の増加となる。
感染が増加する中、保健当局は国民に対し、感染拡大を防ぐための予防措置を講じるよう呼びかけた。
国家デング熱対策プログラムの責任者、リアン・リテア氏は水曜日、今年デング熱関連の死亡者が数人出たものの、正確な数は明らかにしていないと述べた。
「デング熱の症例は8,000件を超えています」とリセア氏は述べた。「しかし、ここ数ヶ月で症例数は減少し始めています。」
同氏は、症例の大半はプノンペン、カンダール、シェムリアップ、コンポントム、トボンクムムの各州で報告されており、患者の年齢は5歳から15歳がほとんどだと指摘した。
リテア氏は、感染者数の増加は季節的なものであり、雨季の到来と関連していると述べた。雨季は蚊、特にデングウイルスを媒介するネッタイシマカにとって理想的な繁殖環境となる。しかし、継続的な公衆衛生介入と蚊の駆除キャンペーンのおかげで、状況は依然として管理可能だとリテア氏は述べた。
チェアン・ラ保健大臣は、デング熱は感染した雌の蚊に刺されることで感染すると述べた。蚊はタイヤ、バケツ、鍋、缶などの廃棄容器に溜まった水に卵を産みつける。保健大臣は住民に対し、繁殖地を減らすため、自宅周辺の水たまりをなくすよう強く求めた。
掲載写真:保健省

