今年は異常に雨季が長引き、米作、野菜生産などに打撃

11月初旬から雨が降り続いているカンボジアの異常気象は、米と作物の収量に打撃を与えている。

カンボジアの農業省が初めて、今年の天候は「異常気象」と認めた。昨日の本サイトの<週間予報>の熱心な読者なのか?今年の異常な天候は当然、気象条件が多く関わる農産物に影響を与えると懸念していたが、そのれが現実化している。

農業土地資源管理局・責任者:Seng Vang 氏は、中央低地帯の悪天候が水田や他の作物に影響を与え、「雨は作物を腐らせ、農家の収穫に影響を与えています」と彼は29日(火)に述べた。

同氏によると、南シナ海からの低気圧のため、「カンボジアは 11 月 30 日から 12 月 6 日まで小雨から中程度の雨が降るという予報が水資源・気象省から出ている。」

「通常、11月には雨が降らず、この雨天は全国の農家にとって良い兆候ではありません. 11 月と 12 月は水田農家にとって収穫の時期ですが、今月初めから雨が続いています。」

同氏は降雨が中央低地帯(メコンデルタ、メコン水系、トンレサップ水系の中央盆地帯のジャガイモ、スイカ、キュウリ、ニンニク、キャベツなどの野菜生産に打撃を与えていると語った。

農家はこの悪天候に対処することができますが、降雨によって農産物の質と量が低下するため、収量は減少します」という。

またCoalition of Cambodian Farmer Community (CCFC) のディレクター:Theng Savoeun 氏は、「雨が降り続いているため、農家は現在水田の収穫に苦労している」、「農家は、雨や風によって稲が茎から落ちてしまうため、米を失いつつあります。米粒の品質も影響を受けます。品質は市場にとって良くないだろう」と述べ、「野菜を栽培する農家も同様の影響を受ける」と語った。

タケオ州の Kangchung Chiso Coalition Farmers Community の責任者: Dek Mei は、「穀物の多くが泥や水の中に失われているため、彼の自治区の米の収量は 30% 減少している」と述べた。

またコンポンチャム州のSambo Meanchey Agricultural Community (SMAC) ディレクターである Chheng Thong 氏は、同州の農家も同じ問題に直面している。」「雨で畑の野菜が腐っている。ここの農家の約 10% は断続的な雨のためにお金を失っています」と述べている。各地に様子を聞くに今年の天候の悪影響で農家収入が大きく減少することは確実のようである。農業土地資源管理局・責任者:Seng Vang 氏の言葉は、各地の状況からすれば、楽観的に過ぎないか、と思えてしまう。

野菜収入の低下は当然、短期で野菜の値上がりに跳ね返ってくる。

掲載画像:Khmer Times

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