人身売買・就職詐欺事件の被害者で「不法滞在」外国人157人を強制送還

Khmer Timesは10月13日、<カンボジア、「不法」外国人157人を強制送還>という見出しの記事を報道したが、不法滞在というが、これまで不法滞在入国を見逃したて来た当局の責任や中国系マフィアによる人身売買及びオンライン就職詐欺の被害者たちであるということは、意図的かどうか不明だが、そうした側面に触れておらず、あたかも強制送還される外国人を摘発し、彼らを「強制送還」したかのような記事となっている。

事実はカンボジアの就職詐欺に騙されて渡航した人々が送還者の大部分で、彼らの救出が各国からカンボジア政府に要請されているのである。

2022 年 10 月 11 日から 12 日にかけて、入国管理局はプノンペン国際会議場で、移民法に従ってカンボジア王国から 157 人の外国人、153 人のベトナム人、26 人の女性、4 人の中国人を含む 2 つの国籍の女性 26 人を強制送還しました。空港ゲート警察署とバベットおよびトラペアンプロン国境ゲート警察署からそれぞれの国に強制送還されたという。

Khmer Timesでは、上記の157人の外国人は、パスポートなしで不法に国境を越え、盗み、滞在し、移民法に違反して不法に働き、内務省の省令に従って立ち退きさせられ、カンボジアへの3年入国を禁止する犯罪に関連して逮捕されましたという。要は、不法入国、盗み、労働許可書なしの違法労働であるが、それが、具体的な説明がなければ、どこまでが中国マフィアのオンライン詐欺労働要因なのか、また入国管理が抜け穴だらけであることが不問とされている違法労働の中には、ベトナム国境近くの「カンボジア・カジノ特区」でのオンライン詐欺に従事したベトナム人も含まれている。

下記のベトナム国内の報道を読み比べれば、その違いが解る。

同日ベトナム国内メディア、違法ビジネスに騙された人々が送還される

一方、ベトナム国内メディア:Vietnam Expressでは、Khmer Timesの報道とは別の見方で報道している。

11日のベトナム国内メディアの報道では、送還された78人中のベトナム人のうち1人を除いて、違法ビジネスの被害者たちがカンボジアから送還されたと報道している。

11日(火)、ベトナム南部タイニン省の国境警備隊は、カンボジアのカジノや違法企業から救出された 78 人のベトナム人を受け入れた。

彼らは、カンボジア当局とベトナム大使館の共同の努力のおかげで救われた後、モックバイ国際国境ゲートの警官に引き渡された人々である。

彼らは皆、だまされてカンボジアに向かい、カジノやカンボジアとベトナムの国境近くの違法な会社で働かされていた。それぞれがカンボジアにどれくらいの期間滞在しているかは明らかではありません。

送還されたベトナム人78人中の一人が指名手配の人身売買・密輸犯を発見

 

国境警備隊は帰還者を特定し、彼らが故郷に戻るための手続きを完了しました。送還された中に1 人は国際的に人身売買=密輸の容疑者として指名手配されている者であることがわかった。直ちに高速後、容疑者はホーチミン市警察に引き渡された。

カンボジアのKhmer Tiemsの報道とベトナム国内の強制送還者の報道には大きな差があることは、上記の記事内容を読み比べれば解るかと思う。

掲載写真:救出され送還される人々 画像:Khmer Times

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