中国系マフィア、麻薬、人身売買問題、当局の取り締まりで攻防激化2

【カンボジア国内】

1-8 月で 10,545 人(外国人154人を含むの麻薬関連容疑者を逮捕

9月2日付・新華社の記事をKhmer Timesが転載

カンボジア当局は、今年の最初の8か月間に4,384件の事件で154人の外国人を含む10,545人の麻薬関連の容疑者を逮捕した、と反麻薬警察局(ADP)の9月1日の報告書は述べている。

容疑者の約半数は麻薬使用者で、残りの半数は麻薬密売人、製造業者、輸送業者だった、と報告書という

需要と供給者が半分、半分という一般的には実態としてあり得ない。

「2022 年 1 月から 8 月までに合計 6.11 トンの違法薬物、32.8 kg の乾燥マリファナ、および 28,061 本のマリファナ植物が容疑者から押収された」と報告書は述べ、医薬品製造に使用された 476 トンの化学物質も押収されたと付け加えた。 当局はまた、手製のライフル銃38丁、ピストル17丁、車97台、バイク959台、電話3,706台、体重計266台、そしていくらかの現金を押収したという。

押収された薬物には、ヘロイン、エクスタシー、コカイン、クリスタル メタンフェタミン、メタンフェタミン ピル、カチノン、ケタミンなどが含まれていました。

押収された薬物には、ヘロイン、エクスタシー、コカイン、クリスタル メタンフェタミン、メタンフェタミン ピル、カチノン、ケタミンなどが含まれていました。

2021 年全体で、東南アジアの国々では 362 人の外国人を含む 13,765 人の麻薬容疑者を逮捕し、約 4.43 トンの違法薬物を押収した。

なおカンボジアでは、麻薬密売人に対する死刑判決はない(最高刑:無期懲役の終審刑)。その法律の下では、違法薬物を 80 グラム以上密売した罪で有罪判決を受けた者は、終身刑に処せられる可能性がある。

ならば、新華社電の報道を読むに、今年の麻薬関連者の逮捕者数では、2022年はカンボジアは突出して断トツ第1位の占めることになったしまうであろう。去年の東南アジアの麻薬容疑者が13,765人で、今年は8か月で既に10,545人とある。確かにカンボジアはマフィア組織による麻薬製造・密売の拠点化の動きはあるが、新華社の伝える数値どうりなのか(特に東南アジア全体の数値に関して)、信ぴょう性に疑問がある。

それにしても、Khmer Timesは自国(カンボジア)の反麻薬警察局(ADP)の報告書までも、なぜ他国(中国)の新華社のニュースを転載して報道するのか、自国の政府部局の報告(レポート)すら取材しないのか、それとも政府部局は国外には伝えても国内には発表しないのか、取材できないのか、何とも不思議、奇妙な報道記事である。Khmer Timesの他国の報道では掲載写真も含めて他国メディアのほぼ転載であるが一般的である。

掲載写真:麻薬関連の容疑者 画像:Khmer Times掲載より

 

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