中国・公安省 オンライン詐欺摘発にカンボジアへ作業グループを派遣

先に中国メディア:チャイナ・デイリーが「浙江省でマフィア・グループまたはグループに関連する400人以上を逮捕した」という報道を記事にしているが、既にカンボジアへ同国警察と協力のため中国・公安当局の職員が派遣され、駐在している。ここに新たな中国当局からの作業グループが派遣されることになった。これは、15日の記事のチャイナデリーからの続報となる。

*下の記事を参考に

チャイナデイリーによれば、中国当局は「カンボジア、フィリピン、アラブ首長国連邦、トルコ、ミャンマー北部、その他の国や地域には依然として多数の犯罪組織があり、中国国民を標的にした詐欺を犯しているおり、中国当局は、中国公安部の調査チームもカンボジア内務省を拠点として、オンライン詐欺やオンラインギャンブルシンジケートに対するカンボジアの取り締まりを調査し、協力している」という。「同公安部は昨年、国際法執行協力を実施するために、カンボジア、アラブ首長国連邦、ミャンマー北部、その他の主要な国や地域に複数の作業部会を派遣しました。610人以上の容疑者が海外から中国に強制送還された。摘発された詐欺事件の数は、9ヶ月連続で減少している。同公安部によると、全国の警察はこのような事件を394,000件解決し、634,000人の容疑者を逮捕しました。これは前年比でそれぞれ28.5%と76.6%の増加であった。」

チャイナデイリーによれば、「公安機関は情報源の管理と教育を積極的に推進しており、過去1年間に詐欺に関与した21万人に海外からの帰国を説得したと述べた。海外からの中国人に対して犯罪を犯した人の数は大幅に減少しました。」

「厳格な出口管理措置も実施されており、国境の密輸経路を効果的に遮断し、詐欺に関与する多数の人々が中国を離れて詐欺に従事しようとするのを防いでいる」

中国・公安省犯罪捜査局長:劉中義氏は、「事件の急増は効果的に抑制されたが、通信詐欺犯罪の状況は依然として厳しく複雑であり、強化された取り締まりと包括的な統治は維持されるべきである」と述べ、近年、通信ネットワーク詐欺が主流の犯罪となっており、世界的な問題となっている。」「詐欺グループシンジケートはよく組織されており、明確な分業があり、グループリーダーはしばしば海外に隠れ、高給の求人を装って経験の浅い若者を誘惑し、詐欺活動に従事するように募集している」「詐欺グループリーダーは、海外のチャットソフトウェアを通じて、中国本土の人々を導き、モバイルアプリの作成と開発、プロモーション、取引情報、送金、ロンダリングなどのスキームに関連するさまざまな犯罪に関与しいる。そのような犯罪は、国境を越えた組織犯罪の明らかな特徴を持っている」と述べている。

昨年、中国公安省からカンボジア内務省に職員が派遣され、悪名高いシハヌークビルの「チャイナ・プロジェクト」やプノンペン都センソク地区の詐欺アジトが摘発され数百人に上る多くの逮捕者を数えたが、どうやら詐欺グループの組織者たちの上部グループは巧みに捜査から逃れている様である。また昨年末、在カンボジア中国大使館からも在カンボジア中国人に犯罪に関わらないようにという異例の警告もだされている。オンライン詐欺のグローバル化でカンボジアは主要な拠点化が進んでおり、カンボジア当局にとっても麻薬と詐欺グループの取り締まりは頭の痛い問題となっている。

昨年から今年、カンボジア拠点のオンライン詐欺では中国人とタイ人を首謀者とするオンライン詐欺グループも摘発され、日本国内で詐欺摘発を逃れた日本人がカンボジア人を騙した事件で服役している。

掲載写真:中国湖南省に強制送還されたカンボジアでのオンライン詐欺の逮捕者たち。画像:チャイナデイリーからKhmer Timesが転載

おすすめの記事