中国は注視するカンボジアの麻薬問題、7か月の逮捕者、押収量が急増

この記事は、中国の「国営・新華社電」の記事をKhmer Timesがそのまま報じた記事をもとにしています。これは、中国政府が同国内で被害者急増するオンライン詐欺や詐欺強制労働とともに麻薬汚染問題に敏感になっており、暗にカンボジア側への取締要請と受け取れる。当然、中国がミャンマー軍事政権に要請したように中国マフィアの麻薬拠点がカンボジアにある認識しているが故である。

カンボジア麻薬対策局(ADP)が金曜日に発表した報告書によると、カンボジアでは2024年の最初の7か月間に逮捕者数と押収された麻薬の量の両方が大幅に増加した。

昨年同時期比で逮捕者が、48%増加

報告書によると、当局は今年1月から7月の間に麻薬関連の容疑者1万4570人を拘留したが、これは昨年の同時期の1万167人から43%増加しており、容疑者のうち482人は14の国籍を持つ外国人だった。

「2024年1月から7月の間に、容疑者らの所持品から約5.46トンの違法薬物、61.6キロの乾燥マリファナ、6,682本のマリファナの植物が押収された」と報告書は述べている。

当局はまた、拳銃18丁手製のライフル12丁、自動車81台、オートバイ1,055台、電話3,308台、体重計312台、および現金を押収したと報告書は付け加えた。

押収された薬物には、ヘロイン、エクスタシー、コカイン、結晶メタンフェタミン、メタンフェタミン錠剤、カチノン、ケタミンなどが含まれていた。報告書によると、2023年の最初の7か月間に押収された違法薬物は1トン近くだった。

カンボジアのフン・マネ首相は、「6月26日の国際薬物乱用・違法取引反対デーを記念するメッセージの中で、違法薬物との戦いが最優先事項である」と述べ、全国の「省と地方当局に対し、東南アジア全土のナイトクラブやその他の娯楽施設での麻薬の流通と使用を撲滅するよう命じている」。

カンボジアには麻薬密売人に対する死刑はないが、同国の法律では、80グラムを超える違法薬物の密売で有罪となった者は終身刑に処される可能性がある。

なお、日本では、8月2日(金)に大阪府の中学校で覚醒剤や大麻が隠されているのが見つかった。現役の中学生が補導され「(密売、吸引)やめられなくなった」と述べている。中学生による大麻、覚醒剤の隠し持ちが摘発されたのは、国内初めてのことと思われる

掲載写真:新華社 Khmer Timesが転載。

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