
内務省移民総局長のソク・ビアスナ中将によると、140人以上のカンボジア人女性がブローカー(
人身売買仲介業者)に騙されて中国から救出されたという。
同ベアスナ中将は30日(金)、省内で行われた記者会見で、今年最初の5か月間に、ブローカーに騙されて中国人男性との結婚のために売られたカンボジア人女性多数が中国から送還されたと述べた。
「プノンペン国際空港では、偽りの口実で海外に人身売買され、救出された被害者を受け入れています。今年の最初の5か月だけで、146人のカンボジア人女性が本国送還されました」と、ヴィアスナ中将は述べた。
これは困難な問題であるため、カンボジア移民総局は、海外に渡航するカンボジア人旅行者に尋問することで規則を厳格化し、カンボジア国民、特にカンボジア人女性が人身売買業者に騙されて海外に売られるのを防ぐことを目指していると彼は述べた。
捜査中、当局は明確な目的もなく海外に渡航していたカンボジア人女性と外国人男性を人身売買への関与の疑いで発見したと、彼は述べている。
中には、知り合ってわずか1週間の中国人男性と海外に渡航していたカンボジア人女性や、中国人男性と結婚する目的で中国へ向かっていた女性もいたという。
入国管理当局がカンボジア人女性らに尋問を行い、回答を得た後、彼女たちが人身売買の被害に遭っているのではないかと疑念を抱いたと付け加えた。その結果、当局は彼女たちの渡航を差し止め、事件を国家警察本部に送致した。その後、国家警察は、カンボジア人女性を国外に連れ出していた外国人に関する事件を、更なる法的手続きのために裁判所に送致した。
掲載写真:内務省・移民総局