中国 メコン圏諸国を招いて麻薬、オンライン詐欺対策を協議

大メコン川流域における麻薬関連犯罪は、大メコン圏諸国(中国カンボジアラオスミャンマータイベトナム)、そして国連麻薬犯罪事務所の当局者が出席した会議が9月6日(水)で北京で開かれ、対策が議論された。

中国国家麻薬管理委員会:ツァン・ワイフン副委員長は、「中国公安省は近隣諸国の当局と緊密に連携してオンライン詐欺問題に取り組んでいる」と述べた。「最近のオンライン詐欺容疑者の逮捕は、この問題への中国の取り組み強化の始まりを示している」とも述べている。

これは、オンライン詐欺(日本でいう特殊詐欺)は、麻薬組織と重なる中国マフィアの傘下にあるという認識からである。中国マフィアの場合、拘禁・強制労働、拷問、身代金請求といった問題につながっており、その実態が映し出された動画が広く中国国内で共有され、マフィアの残忍さと共に東南アジアでの中国マフィアの存在が中国の威信低下(中国の恥)という懸念が中国政府内にも拡がっている。これは中国の一帯一路が犯罪で実現しているかのような皮肉な結果である。

中国国家入国管理局も、「オンライン詐欺やその他の国境を越えた犯罪に対して断固とした措置を講じています」とも上記の会議で中国側より発言があり、オンライン詐欺に対する治安機関の協力は現在ミャンマー北部を中心に行われており、ミャンマーは9月3日の摘発捜査成功後、6日(水)にさらに1,207人の容疑者を中国に引き渡された、と中国公安省が9日(金)に発表している。同省によると、容疑者らについてはさらなる捜査が進められており、詐欺や違法な国境越えなどの犯罪に関与した者は厳罰に処されるとのことである。

中国警察は、海外で不法に拘束されている中国人に関するあらゆる手がかりを徹底的に捜査し、関係国・地域の法執行機関に対し、犯罪者を処罰し、中国国民の個人の安全と正当な権利と利益を保護するために断固とした措置を講じるよう要請する。

なお、9月3日のミャンマー北部でのミャンマーと中国の治安機関の捜査で、11の詐欺ネットワークを解体し、中国人186人を含む容疑者269人を拘束することに成功した。

以上の記事は、中国メディアの中国日報の記事に依拠しています。

掲載写真:中国日報

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